rotring マルチペン フォーインワンをUV樹脂処理してみました

rotringのフォーインワンのリフィルは比較的音がしないほうだとは思いますが、やはり完ぺきではありません。特にシャープユニットはペンの状態によってはカチャカチャ音が結構気になります。リフィルがスライドするタイプは原理的に口金とリフィルの間に隙間が必要ですからこればっかりは100%というわけにはいきません。

そこでこの前から実行しているUVインクで口金の先端をコーティングしてみました。クリアランスを無くすというより、樹脂の薄い層を一層作ってあげるようなイメージで充分です。実際、処理後も若干のガタはあります。しかし、カチャカチャ音は見事に消えます。

LAMYのアルスター、PARKERのジョッター、rotringのフォーインワンすべてうまくいっています。アルスターやジョッターはまだ安定して性能を維持しています。この方法は本当におススメです。

フォーインワンはかっこいいペンで耐久性もよさそうですが、まず間違いなく色表示の印刷が真っ先に消えると思います。この部分を樹脂でコーティングするかどうか迷っているのですが、どう考えても変な感じになると思います。最悪、全部取れたら自分でUV樹脂を使って着色する手もあるかとは思ってます。しかし、なんでレーザー刻印とかにしないんでしょうね。

 

 

インクを変えると書き味や線の太さが変わる

LAMYのサファリは純正インクを使おうと決めましたので、LAMYのブルーインクを買ってきました。サファリはだいぶ長い間使っていますが、LAMYのボトルインクを買ったのは初めてです。

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インクボトルの下部に吸い取り紙がある独特の形状。

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それほど意識してインクを買っているわけじゃないですが、少しずつ増えるものですね。紺碧はもう少しでなくなりそうです。

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なぜブルーにしたかというと、万年筆は主に勉強とかに使うからです。サファリのFとかにはまだカートリッジインクが入っているので、TWSBI DIAMOND 580に入れてみました。

ボトルの下についている吸い取り紙はただの細いキッチンペーパーだと思っていたんですが、片側にはインクを吸わない素材が使われていて裏にインクがしみ込んでこないようになっています。下の写真で一部インクが付いているのは、そのことを知らずにこちら側で拭こうとした痕跡です。

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TWSBIに入れてまず感じたのは書き味が少し硬くなりました。ザラツキが出たような感じです。洗浄した万年筆にはインクがなじむまでにだいたい一晩くらいかかります。ですから、暫定評価ですが筆跡は結構細くなりました。

↓上がTWISBI(LAMY ink)、下がPILOT PRERA(色彩雫 月夜)

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上の画像を確認すると、線幅が国産スチールペンのFとほぼ同等です。ただし、月夜には滲みが見られます。

↓月夜の筆跡の一部

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↓LAMYブルーインクの筆跡

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ちなみに、紙はLIFRのPRAIN COLOR of PAPERというやつです。

ペンポイント自体はもしかしたらPRERAの方が細いのかもしれませんが滲みがあるせいで結果的で印象的に同じくらいの太さに感じるのかもしれません。

次に色を比べてみましょう。

↓上がLAMYブルー、下がPelikanロイヤルブルー

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こう見ると色はよく似ています。線の細さが同じだったら区別する自信がないです。

最後にPelikanロイヤルブルーとLAMYブルーの線の太さを比べてみましょう。使ったペンはサファリのMです。

↓上がPelikanロイヤルブルー、下がLAMYブルー

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線の太さ、色ともにほぼ同じか、若干LAMYブルーの方が太いようにも見えます。色はLAMYの方が薄いんですかね。このくらいの違いだったらPelikanのロイヤルブルーに統一してもいいかもしれません。

 

LAMY ラミー ボトルインク ブルー LT52BL 正規輸入品

LAMY ラミー ボトルインク ブルー LT52BL 正規輸入品

 

 

トラベラーズノートを使い始めてちょうど1年が経過しました

そういえば、トラベラーズノートを使い始めたのがちょうど去年の今頃じゃないかなと思って調べてみたら、去年の1月7日に購入したということがわかりました。

 

digistill.hatenablog.com

ちょうど1年が経過したところですね。

ちなみに今の状態はこんな感じです。(新幹線の中です)

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ゴムひもは伸びたので緑色のものに交換しました。おそらくもともと箱に入ってたやつだと思います。買ったものではありません。

カメラ型のチャームはセリアに売ってるものです。表から見るといい感じですが、裏はスカスカです。でもなんかかわいいのでこのまま使います。

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金属リングは別途付けました。これがないとゴムひもに対して垂直に固定されようとするので、変な感じになります。

今日行ったトラベラーズファクトリーにはがっちりしたいい感じのカメラ型のチャームが売ってました。しかし、さすがにチャームに1000円はちょっと・・・って感じで買いませんでした。

トラベラーズノートは手帳として使っています。今年から週間レフトにしましたが、週間バーチカルよりも自分の使い方には合っています。正直、単純に手帳としてみた場合、トラベラーズノートが特筆して優れている点はありません。ただ、予定管理帳としては十分役割を果たしてくれます。

何より、以前も書いたと思うのですが、トラベラーズノートというフォーマットがすごく便利なんです。特に出張の時に力を発揮します。ただの厚い革にノートをゴムで無理やりくっつけただけのノートの何がいいんだろうと最初は思っていましたが、使えば使うほど手になじむというか使い方になじむんです。わたしのおススメリフィルは、ジッパーケースとクラフトファイルです。この二つがなければ使い続けることはなかったでしょうね。

革はすぐに傷だらけになりますが、不思議と劣化した感が出にくいです。破れたりすることはまずないでしょう。工芸品としての革というよりも、丈夫なカバーとして優秀だと思います。

 

 

 

トラベラーズノート traveler's notebook リフィル ジッパーケース 008 14302006

トラベラーズノート traveler's notebook リフィル ジッパーケース 008 14302006

 

 

トラベラーズノート カラーリフィル(パスポートサイズ)、赤はやる気をなくす色?!

買ってはみたもののあまり活用できていないもののひとつにパスポートサイズのトラベラーズノートがあります。メモ帳的に使おうと思ったんですが、意外とかさばる革のカバーがメモ帳には適さないと思い、今は放置してある状態です。

東京駅で乗り換えの途中でトラベラーズファクトリーに寄ってきました。もしかしたらレザージッパーケースの実物が見れるかなと思ったからです。そこでカラーリフィルを見て、これに自分の好きなものだけを書き込んでいったら楽しいだろうなと思いました。ちなみに、レザージッパーケースは置いてありませんでした。ウェブサイトによると2月に再入荷されるようです。

ところで、ボクシングの時に赤いパンツを履いた選手と青いパンツを履いた選手、どっちが勝ちやすいか知ってますか?答えは赤いパンツを履いた選手です。赤色はパワーの源ですから、元気いっぱいでパワーのある一撃が繰り出せるからです、というわけではなくて、どうやら人は赤い色を見るとやる気を殺がれるというのがその理屈らしいのです。つまり、赤色を目にする青いパンツの選手が負けるわけですね。そんな馬鹿なと思いますが、科学雑誌ネイチャーに取り上げられた論文のお話です。赤のユニフォームを着た選手が青のユニフォームを着た選手より、勝率が高いことが報告されています。

www.nature.com

原著論文を通読したことはないのですが、なにかの解説記事によると、じゃ、逆にやる気をアップさせる色は何かという問いに関しては、今のところ特に一定の傾向はなかったようです。

このことを知ってから、何となく赤い筆記具を避けるようになりました。そういうわけでカラーリフィルも赤は避けて、黄色と青を買ってきました。

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例えば、これに文房具関連の気になる情報やデータをとりとめもなく書き込んでいくのは楽しいだろうなぁと思ったわけです。

カラーリフィルって、実店舗ではトラベラーズファクトリーくらいでしか見ないのですが、ショップ限定なのでしょうか。

厳密には「トラベラーズノート パスポートサイズ リフィル クラフト イエロー、ターコイズ」っていうみたいです。

www.tfa-onlineshop.com

www.tfa-onlineshop.com

rotring マルチペン フォーインワン

グラフギア1000を手に入れ、ペンケースに入れてみたところ、あともう一歩で抜群のセットができ上るのではないかという妄想に取りつかれてしまいました。ただいま、千葉県に向かって移動中なのですが、新幹線に乗る前に少し時間があったので広島駅前の蔦屋書店に行きました。ショーウィンドウを眺めていると、件のロットリングのフォーインワンが手招きしているのが見えたのです。(いや、間違いなくフォーインワンを見るために行ってるし・・・)

ネットで買えば安いのはわかっています、しかし、ショーウィンドウから出してもらい、手にしてそのまま持ち帰るという体験はなんとも言えない贅沢感があるんです。というわけで、買ってきました。(今、まだ新幹線の中です)

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フォーインワンは26グラムあり、比較的重いです。軸は真鍮でできており、しっかりと塗装されています。塗装はいつかは剥げるでしょうが、シンプルなデザインだけにいい味となるでしょう。尻軸側の色指示の部分がただの印刷なので消えやすいかもしれません。この部分が消えるとどこで何色が出てくるかわかりにくくなると思います。消えるころには場所を覚えてしまっている可能性はありますが。

重心の位置はこの辺。

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比較的重心は低めです。手にするとずっしりとした重みが感じられます。パイロットのキャップレスはカートリッジインクを実装するとおおよそ31グラム前後の重量です。また、比較的長く使っているジェットストリーム4&1ピュアモルトの重量が25グラムですからそれとほぼ同等です。筆記具としては重めですが、極端に重すぎるというレベルの重量ではないと思います。

黒、青、赤、0.5 mmシャープペンシルが実装されています。

本を読むときなどには緑も欲しいところですが、読書時にはマルチ8を使います。マルチペンは時々赤や青を使いたいときや、会議や出張の際の便利グッズとしての立ち位置だと思っています。単色で赤や青のペンがあり、使い分けることができるような環境ならば特にマルチペンは必要ないでしょう。

切り替えはLAMY2000と同様の振り子式です。調べると、ロットリングの場合、ペンデュラム・グラビティシステムというようです(明日にはきっと忘れています)。

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出したい色のイラストを上にして、ノックするとその通りのリフィルがペン先から出てきます。戻すときにはグラフギア1000と同様にクリップの上部を押します。ただ、グラフギア1000は筆記時に内部ユニットがクリップの先端の背面のノッチに引っかかる形で固定されており、それを解除する形でペン先が引っ込むのですが、フォーインワンはそのような構造がありません。どうやらクリップ上部の内側に機構があるようです。LAMY2000の場合、リフィルを戻すときには再びノックする方式ですので片手で操作しやすいです。フォーインワン方式の場合、ポケットに収納したりしているときに誤ってノックしてしまっても固定されることがないのがメリットと言えるでしょうか。

シャツのポケットに差した場合、ペンの尻軸が結構飛び出します。クリップの強度もそれほど強くないので、シャツに挟んで持ち運ぶのはあまり現実的じゃないでしょう。

ペン先側はこんな感じ。

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ラバーグリップはありませんし、ローレットでもありません。光沢のある塗装面がそのままグリップとなります。この方式はほどよく自然なグリップ感があり好きです。

ペン先はしっかりしていますが、どうしてもガタはあります。4色ボールペンは適切な位置をキープすればガタなしで筆記が可能です。また、多色ボールペンはわたしの中では長時間筆記をするような筆記具ではないので、気にしないというのが最も適切な対処かもしれません。どうしても気になるようなら、UV硬化樹脂でリフィル周りに薄くコーティングすればオッケーだと思います。

ボールペンの径はよくわかりませんが、国産ボールペンの0.7 mmくらいでしょうか。ルーペで確認するとアルスターの1ミリメートルボールよりも明らかに小さいボールであることは間違いないです。筆記線は割と細いです。旧油性タイプですが、筆記感は軽く感じます。ペン重量が重いせいもあるかもしれません。参考までに筆跡を示します。

↓照明の悪い条件で撮影した写真を色補正しているので、色の再現はできていません。

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しっかりとした剛性、シンプルな見た目が所有欲を満たしてくれる一本ですね。

ちなみに、4色ボールペンをBICからフォーインワンに変えてみたペンケースです。

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結構余計なものが入っていますが、基本的にはいい感じになってきました。

ちなみに、サファリ(シャープペンシル)とグラフギア1000の使い分けですが、一般筆記にはアルスター、数学や物理等、小さな文字や図形を書く場合にはグラフギア1000が合っています。サファリはペンを持ち変えずひたすら書くことで、太い文字となり柔らかな筆記感になります。スタイルを気にしないなら、クルトガアドバンスやオレンズネロと置き換えてもいいでしょうね。グラフギア1000は回転させながら書くのにすごく適しています。クリップ位置だけならグラフ1000の方が有利なのですが、個人的にはどうしてもグラフ1000の縦長ゴムがすべりやすい感じがしてちょっと苦手なのです。グラフ1000は現時点でわたしの中ではスマッシュを越えた存在となっています。

 

ロットリング マルチペン フォーインワン 1904455 正規輸入品
 

 

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