そろそろ手帳の季節

そろそろ手帳が並びだす季節になってきました。

今使っているのはトラベラーズノート。

特に変わった使い方はしていませんが、クラフトファイルとジッパーケースは必須です。クラフトファイルは紙ですが、意外と丈夫で、1年半以上使っていますが、機能的にはまだまだ使えそうです。

ベトナム、台湾、中国、ドイツ、タイ、カンボジアなど、外国出張にも何度か連れて行きました。月の半分くらい外に出ていることもあったので、とりあえず何でも詰め込めるスペースは便利でした。

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色が濃くなっていますが、もともとはキャメルです。傷とかは全く気にしていません。そのうち消えますし、気を付けても傷はつくので。手入れも数か月に一回、気が向いたらオイルを塗っています。

ちょっと気に入っているのは、このペンホルダー。純正の方がかっこいいですが、実用性はこちらの方が高いです。これもミドリの製品です。

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時々、小さな手帳に戻りたい誘惑に駆られるのですが、領収書やチケットなどを無造作に入れておける自由さからは離れられません。出張が多い時には便利です。

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手帳のフォーマット自体は週間レフトが自分の使い方には合っているようです。週間レフトでさえあれば特にどのメーカーのものでも問題ないです。使い方も結構適当です。ルールも厳密には決めていません。

トラベラーズノートの週間レフトには時間軸がありません。

真ん中付近に小さな線があります。

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はじめはこのフォーマットに不安があったのですが、小さな線の左を午前、右を午後、日付付近は日をまたがる予定を書いたりします。右側にはTODOを書いたり、出張の訪問先の住所を書いたりします。

普段、メモ用のノート(A5のツイストノート)と雑記帳替わりのロディアも持ち歩きますが、もしもの時のことを考えて、トラベラーズノートにも方眼ノートを一冊挟んでいます。

正直、手帳としてはデカすぎるのですが、少々荒く扱っても問題ないですし、片手で取り回しできる幅が気に入っています。

来年もトラベラーズノートですかねぇ。

www.designphil.co.jp

 

トラベラーズノート Traveler's notebook キャメル 15193006

トラベラーズノート Traveler's notebook キャメル 15193006

 

 

プロシオンの書き心地

ちょっと暗記するものがあり、ここ数日、プロシオンを結構使ってみました。インクの量でいうと、コンバーター一回半分くらいでしょうか。少しずつ、結構インクの乗りがよくなってきました。

プロシオンは引っ掛かりがかなり少なく、かなり滑らかなうえに、鉄ペンにも関わらず、紙へのあたりが柔らかいです。インクフローは抑え気味なので、万年筆独特のインクの濃淡は出にくいですが、抑揚のきいたシャープな筆記ができます。

これは買ってよかった。

ホッチキス MAX HD-10D

先日、ミニチュアマスコットで出たのがMAXのHD-10Dでした。HD-10Dは発売後ちょうど50周年らしく、9月26日に限定モデルが出るようです。

www.nichima.co.jp

塗装しているらしいので、剥がれが気になるところ。

これまであまりホッチキスというものを強く意識したことがありませんでした。記憶をたどる限り、これまでの人生で購入したホッチキスは3個。そのうち1個がMAXのものでもう一個がPLUS、1個が先日購入したBONOXのものです。

いずれも現役で使っています。

HD-10Dは何の変哲もないホッチキスですが、現物をよく見るとこれまで使ってきたホッチキスよりもひと回り大きいのに気が付きました。

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それはなぜかというと、針が100本入るからなんですね。

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蓋を開けると押さえ冶具が自動で開きます。また、ふたを閉じるときに無駄な力が必要ないので、一発目が空打ちになりにくいです。

形はよく見慣れたものです。色はマスコットと同じブルー。黒も売っていましたが、ホッチキスは黒よりも青っていうイメージです。

↓上がHD-10D、下がBONOX。

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使い較べてみると、ホッチキスのほうが使い慣れているからか、使いやすいです。

特徴としてタッキング機能があるということになっていますが、この形のホッチキスは昔から180度開くのが普通で、今更言うまでもないと思っていたのですが、最近のは180度開かないものが多いのでしょうね。

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タッキング機能という言葉も知らなかったのですが、昔から普通にポスターとかホッチキスで留めていました。

残芯の量が小窓から見えます。ホッチキスは針がなくなったことに気が付かずに使い続けることがほとんどで、100回に一回は空振りをしてしまいます。HD-10Dは100本充てんできるので、ここよりも針が少なくなったくらいのタイミングで、早めに針を補充することが可能です。

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最近は10号芯で30枚以上綴じることのできるホッチキスもありますが、HD-10Dは20枚です。また、針がフラットになるタイプでもありません。

場合によってはそのようなホッチキスも便利かと思いますが、昔ながらのすっきりとしたデザインのHD-10Dも悪くないです。

50周年モデルも店頭で見かけたら買ってしまうかも。

マックス MAX ホチキス ホッチキス 20枚とじ ブラック HD-10D

マックス MAX ホチキス ホッチキス 20枚とじ ブラック HD-10D

 

 

プロシオンのインクフロー

プロシオンのインクフローは若干渋めだと感じています。

そこで、他の万年筆とインクフローを比べてみました。キッチンペーパーに一定時間ペン先を触れさせ、どの程度インクが広がるかでインクフローがわかると仮定しています。入れているインクの種類が異なりますし、押し当てる時間も感覚的なものなので、厳密なものではありませんが、参考にはなるでしょう。

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こう見るとプロシオンが特に渋いというわけでもなさそうです。細字ということもあって、むしろキャップレスFの方がインクの広がりは小さいです。しかし、キャップレスのインクフローが渋いと感じたことは一度もありません。

プロシオンはカスタムヘリテイジ912と同程度っぽいです。カスタムヘリテイジはパイロットの金ペンっぽい特性で、少し筆圧を入れると濃度が濃くなります。カスタム74の時はこの特性が気に入らなかったのですが、カスタムヘリテイジの特性はむしろメリハリがあり、いい感じです。

インクの色を少し濃くしたらいいかもしれないと思い、EBとABの比を1:1から1:2にしてみました。狙い通り、黒っぽく濃い色になりました。

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プラチナ万年筆 ミクサブルインク

プロシオンにおまけで入っていたインクカートリッジは、ミクサブルインクで配合されたものです。ミクサブルインクは混ぜて使うことができるインクです。9色発売されています。

MIXABLE INK ミクサブルインク

おまけの色はダークバイオレット、アクアエメラルド、ゴールドオーカーで、配合比は下の通りです。

ダークバイオレット AB #55 : EB #62 = 1 : 1

アクアエメラルド QB #57 : LG #41 : うすめ液 = 3 : 1 : 4

ゴールドオーカー SY #30 : EB #62 : CP #21 = 5 : 2 : 1

今回は一番簡単に作れ、通常筆記に使えそうなダークバイオレットを作ってみることにしました。

今回購入したのは20 mlの小型ボトルです。

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うすめ液は「万年筆インク調合キット」に入っています。今回はとりあえず買ってみましたが、うすめ液が必要ないのであれば、スポイトと適当な容器があれば必要ないと思います。

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うさぎやオリジナルの瀬戸内マリンブルーのお試し瓶が空いていたので、洗って使いました。ちなみに、この瓶はタミヤのやつです。

1 mlずつ混ぜて合計2 ml作りました。

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調合インクを使うためには当然コンバーターが必要になります。プラチナのコンバーターには金色と銀色のものがあります。機能的には全く同じらしいですが、銀色の方が200円高いです。プロシオンの軸には銀色が似合いそうだったので、銀色を買いました。ペンとして使っているときは見えないですが。

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プロシオンのペン芯は新開発されたもので、少量のインクでも吸い込むことができるようになっています。今回のように2 mlと少ない量のインクでも問題なく吸引することができました。

色々に関しては写真ではほとんど参考にならないと思いますが、一応示しておきます。

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バイオレットというよりも、ちょっと赤っぽい茶色といった感じです。手持ちのインクの中だとパイロット 色彩雫の山栗に似ています。

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最近はプロシオンを意識してよく使っていますが、すごくいい万年筆だと思います。TWSBIが鉄ペンにも関わらず柔らかく、なめらかなので、すごく気に入っていますが、入手性を考えればプロシオンでもいいかもしれません。

わたしのプロシオンは若干インクフローが渋いので、インクの色は少し薄めになります。しかし、そのおかげでMにも関わらず結構筆記線が細めです。上の山栗の筆跡はTWSBIのFです。渋めではありますが、不安定なわけではないので、このまましばらくはデフォルトの書き味を楽しみたいと思います。理想的にはもう少しフローが欲しいところです。

実は9月に広島でペンクリニックがあるのですが、ちょうど学会発表で福井県に行っている最中なので、広島でのペンクリニックにはいけそうにありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

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