Anker PowerCore II 10000

はじめてモバイルバッテリーを買いました。Anker PowerCore II 10000というやつです。

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ひとつ前のモデルが容量が同じで安かったのですが、新しい奴は充電が早くできる仕様らしく、新しい奴にしました。どの程度、性能差があるのかなど、詳細は調べてません。

普段は会社のiPhoneと自分のiPhoneの2台を持ち歩いているので、基本的に2倍の容量のiPhoneを持っているのと同じようなものです。なので、モバイルバッテリーが必要性を感じることはほとんどありません。

ただ、出張のときとか、長く外出しているときとかは必要性を感じることがあります。特に海外出張の時は一日中外にいることが多く、グーグルマップとかをよく使うので、充電できないうえに、電池の消耗も激しいです。今月末、台湾に行きます。これまではモバイルWi-Fiを借りる時にオプションでモバイルバッテリーを付けていたのですが、まぁ、自分のを一個くらいは持っておいてもいいだろうと思ったわけです。

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専用のケースと、充電のときに使うケーブルが付属しています。

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残量はLEDで分かります。

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表面には細かい直線状のシボが施してあるので、滑りにくく感じます。特に塗装とかをしているわけではなさそうです。

重量は約195グラムで、結構ずっしりしています。日常的に持ち歩くことはないですが、出張時の荷物が重くなるのは地味に嫌ですね。ただ、これがあれば新幹線の窓側じゃなくても充電ができますし、充電環境がなくても丸一日は問題なく過ごせるでしょう。

 

 

 

好きな油性ボールペン

ジェットストリームプライムを使うようになって、改めて油性ボールペンを振り返ってみました。現在、好きなボールペンを紹介します。

選定基準としては、リフィルだけでなく、重量バランスや見た目、触り心地などを含む総合的なデザイン、フィーリングとしての使い心地です。

  • BIC オレンジ Easy Glide Medium
  • ニトムズ スタロジー 低粘度油性ボールペン
  • カランダッシュ849
  • ジェットストリームプライム 回転繰り出し式
  • LAMY Pico

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ゼブラのブレンも入れたいところですが、ブレンは軸の仕上がりがもう一歩です。わかるんですが、なんかしっくりこない部分があります。300~1000円前後の上位モデルが欲しいところです。

過去に紹介した時の記事を探してみました。

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わたしは同じペンのネタを繰り返しブログに書きますが、上のリンクは初出の記事です。

とりあえず、筆跡を比較してみましょう。

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ジェットストリームといえば、今では元祖なめらか油性ボールペンの代名詞といっても過言ではなく、革新的なボールペンとして華々しく登場しました。あまりにもかつての油性ボールペンと違いすぎたため、新油性という言葉が必要になったくらいです。わたしも一時期はジェットストリームにはまっており、リフィルを10本単位で買ったりしていました。最近は他社からも新油性ボールペンがいろいろ発売されています。今回紹介した中では、BICオレンジ、スタロジー、ジェットストリームプライムあたりが新油性で、旧油性はカランダッシュ、LAMY Picoあたりでしょうか。ただ、BICのオレンジはどちらかというと旧油性に近いと感じますし、スタロジーはメーカーが「さらさらしすぎていた低粘度インクに、ほどよい粘性を持たせ」と書いてあるくらいであり、ジェットストリームよりは旧油性に近いと思います。

わたしは必ずしも新油性ボールペンが使いやすいとは思っていません。筆記線が濃いとか書き出しがかすれにくいというのは魅力的ですが、それはごく一部の優位点に過ぎません。油性ボールペンの魅力は、ペン先が乾きにくく、筆圧に応じて線の濃さが変わる点だと思います。油性ボールペンは筆圧を掛けないとうまく書けないと思われている節がどうもあるように思うのですが、決してそんなことはありません。しばらく放置すると書き出しはかすれることがありますが、ひとたび書き出せば、ごく軽い筆圧でも筆記可能です。むしろ、ゲルボールペンの方が、ある一程度の筆圧を必要とするため、場合によっては使いにくいと感じることがあります。

油性ボールペンだけではないですが、リフィル以上に大切なのが、総合的な意味でのペンのデザインです。見た目、重量感、重量バランス、触感、ガタツキ、おもしろみなど、いろんな要素が絡みます。すべてがバランスよく高レベルを維持している必要があるとは思ってません。

筆記具すべてに共通することですが、思考を妨げないことがすごく重要です。

BICオレンジのいいところは、六角軸と筆記バランスの良さです。旧油性よりはなめらか寄りのインクも優秀で、インクだまりなどもできにくいです。キャップ式のボールペンですが、キャップはペン先の乾きを防止するというより、持ち運ぶときに周りを汚さないようにあるような感じなので、机の上で使うときにはキャップは尻軸に差しっぱなしで放り投げてあります。リフィル交換タイプではありません。リフィルはペン先の黒い部分を引き抜くと出てきます。下の写真を見てください。

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口金とリフィルが固定されていることがわかると思います。これが軸にはめ込まれています。ネジはありません。ノック式じゃないからこそできる荒業です。しかし、そこがいいんです。この構造のおかげでペン先のガタツキが皆無になります。ここがこのボールペンの大きな魅力のひとつです。

スタロジーの低粘度油性ボールペンは、ネット検索すると、ペン回し用のボールペンとして有名です。公式Twitterとかでも、そういう記事を取り上げています。このボールペンはペン先と尻軸に結構重い金属部品が使われています。このペンの場合、回転軸は重心付近になりますので、両端に重い部品があることで、回転による慣性モーメントが大きくなります。そのためひとたび回転したペンがより回転し続けようします。そのためペン回しに適しているというわけです。筆記というのはめまぐるしくペンが回転する方向を変えるような行為なので、あまり適した特性とは言えないような気もするのですが、どうなんでしょうか。それはともかく、スタロジーはペンの表面が滑りにくい素材になっていること、インクの粘度が程よく書きやすいこと、ペン先の精度が高くほとんどブレないことなどがメリットです。ベスト1の使いやすさと言ってもいいかもしれません。

カランダッシュ849の魅力は、なんといってもゴリアテリフィルでしょう。分類としては旧油性になるのかもしれませんが、インクのフローが絶妙で、旧油性独特のもったりした感じはあまり感じません。また、制御されたインクフローのおかげで、インクだまりなどもほとんどできません。それでいて驚異的な筆記距離まで実装しています。このリフィルは一度体感する価値があると思います。それに加え、六角形の取り回しの良い軸がその魅力を引き立てています。

ジェットストリームプライム限定軸は先日も書きましたが、いいです。表面の独特のグリップ感がすごく心地がいいんです。ジェットストリームは0.7だとちょっと滑りすぎる感じがあるのですが、0.5以下になると滑りすぎるというのは感じにくくなります。なめらか感は多少失われますが、わたしとしては0.5以下のちょっと筆記抵抗のある感じが好みです。プライムは軸が重く筆記振動があまり手に伝わらないため、0.5との相性もいいと感じます。

LAMY Picoは、見た目とギミックが最高におもしろいです。リフィルは小さいですが、旧油性タイプで筆記距離は実用的です。書き心地も悪くありません。また、ペン先にほとんどガタツキがないのも大きな魅力のひとつです。常に持ち歩きたいペンは何かといわれたらこのPico以外にないでしょう。

 

ビック 油性ボールペン オレンジ 1.0 黒 20本 E-ORMJ20EGBLK

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ニトムズSTALOGY 低粘度油性ボールペンS5110

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LAMY ラミー ボールペン 油性 ピコ マットブラック L288 正規輸入品

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ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルの限定色をしばらく使ってみて

ここ数日、ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルの限定色をメインで使っています。

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昨日は講演会に参加したので、丸一日、ペンを手にしている感じでした。

先日も言いましたが、塗装面に独特のグリップ感があり、よく手になじみます。

以前紹介したSTALOGYの低粘度油性ボールペンも全体がグリップ感のある塗装になっていますが、それとはちょっと違う感じです。

digistill.hatenablog.com

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ちなみに、ジェットストリームのラインナップにもラバーボディのモデルがあります。

書き心地はジェットストリームそのもので、いまさら言うこともないでしょう。ペン重量があるため、ペン先からの振動があまり伝わってこないので、筆記感はなめらかです。

東京人 偏愛文具

雑誌「東京人」の12月号の特集が「偏愛文具」というので、買ってきました。

自分の偏愛文具はなんだろう。そもそも、文具偏愛と言った方がいいのではないだろうか、とも思いますが。

まだ全部読んでいませんが、雑誌の半分くらいは特集なので、結構楽しめます。

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意外だったのは、片岡義男の万年筆がプラチナセンチュリー#3776のFになっていたこと。確か、「万年筆インク紙」ではパイロットの372あたりを気に入って使っていたような。本がどこかに紛れて見つからないので確認できません。

わたしの今のメイン万年筆は#3776のMです。#3776はペンのバランスがいいですし、ガンガン書いてもへこたれないゴールドニブが魅力的です。結構気を使って使う万年筆もあるのですが、#3776だけはボールペン並みにガンガン使い倒しています。というのも、そんなに高い万年筆じゃないので最悪買いかえればいいと思いつつ、万年筆ってどのくらいガンガン使っていいものだろうかというテストをしている感じです。当然、無駄に乱暴に扱うことはありませんが。これまでの結果で言うと、かなりガツガツ使ってもびくともしません。そればかりか、使えば使うほどペン先がなじんできますし、手もペンになじんできます。また、このペンが実用的なのは、キャップを外したまましばらく放置しても、インクがドライアップしにくいです。万年筆によっては割とすぐにインクの出が悪くなるものもありますが、そういうペンは使いにくいです。ペンとインクの相性もあると思います。インクはプラチナ純正のブルーブラックです。古典インクなので耐水性が高いですし、色もいいです。#3776のキャップにはスリップシール機構が組み込まれていますので、インクが乾きにくく、問題は起きていません。万年筆をあまり使ったことがない人は、#3776くらいのペンを一本買って思いっきり使ってみるといいと思います。万年筆の魅力に目覚めるかもしれません。人によっては、ネジ部の段差が気になるようですが、わたしは全く気になりません。

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自己修復する特殊なトップコートを初採用「ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングル 限定」

ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルの限定色を買ってきました。

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こんな箱に入ってます。

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金属部分はブロンズカラーのチタンコーティングです。色はノーブルブラウン、ノーブルネイビー、ノーブルブラックがあるのですが、チタンコーティングとの相性を考えてノーブルブラウンにしました。

ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルは定価3000円で、ネットだと2500円ほどで購入できます。今回の限定色は定価5000円です。

5000円はちょっと高いかなと思ったのですが、「すり傷がつきにくい自己修復性のある塗装」というのがどういうものか気になったので買ってみました。

自己修復系の塗料にはいろんな種類のものがあり、自動車などに使われているものもあります。今も高分子系の材料でいろんなものが出てきています。今日、立ち読みした雑誌には、東大の伊藤耕三先生のポリロタキサン(一般向けにはスライドマテリアルと言っているようです)やこれまた東大の相田卓三先生の自己修復性ガラスが紹介されていました。ポリロタキサンはシクロデキストリンとポリエチレングリコールの水溶液を混ぜるだけでできるのですが、緩い架橋構造を作れるので、おもしろい特性を持っています。自己修復性のガラスの発表を見た時、そんなのは未加硫ゴムでは普通の挙動だと思ったのですが、この材料のすごいのはタック性による粘着でくっ付くわけじゃない点です。

このボールペンに使われているのも、高分子系の材料だろうと予想していたのですが、触ってみるとそんな感じです。ただ、実際はなんなのかよくわかりません。塗装の表面はテカテカなんですが、薄い透明な樹脂が乗っているような感じです。ラバー塗装ほどのグリップ性はありませんが、適度なグリップ性があります。このグリップ感は独特ですごく秀逸です。買う前からなんとなく予想してたのですが、ほぼ想像通りでした。雰囲気としては極薄のデスクマットといえば近いかもしれません。擦り傷が消えるというより、そもそも擦り傷がつきにくいような感じがします。ジェットストリームの4+1ウッドのラバー塗装のように経年劣化によって剥げる可能性もあると思いますが、それも含めてどんな風に変化するか観察していこうと思います。4+1ウッドは時間経過とともに見事にボロボロになりました。

ジェットストリームプライム回転繰り出し式は、実用性の高いプチ高級ボールペンといったイメージです。何万円もするようなボールペンは怖くて気軽に使えなそうですが、1万円以下なら実用品として使いつぶせます。

細部を見てみましょう。

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軸はラメっぽい塗装に透明なトップコートが塗装されています。

口金の上には黒い艶消しの領域があり、その上に金属のリングがあります。最初、ノーマルのプライム回転繰り出し式を見たときに違和感があったのがこの部分です。黒い艶消しの部分はグリップではありません。わたしは比較的シンプルなデザインを好むのでこういう意味不明な装飾があまり好きではありません。パーカー とかにも似たようなモチーフのペンがあるので、ペンのデザインとしてはあり得るのかもしれません。それに加えて、これがないデザインを想像すると、なんとなく物足りないような気もします。なにか合理的な理由があるんでしょうか。書き味はいいものの、なんとなくこの部分が気になって、買うところまで行きませんでした。

その他の金属部分もチタンコーティングされています。

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クリップはよくできていて程よくしなります。

また、先端の形状がいいのでポケットやペンケースに収める際もスムーズです。根っこの幅も大きく取ってあるので、厚めのものでも挟めます。

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リフィルはG2規格のSXR-600-05で、太さは0.5ですが0.38や0.7も同一規格ですから入ると思います。いわゆるパーカータイプですので、好みでいろんなリフィルを使うことができます。

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重心は真ん中よりちょっと上です。

重量は30.3グラム(実測)で結構重量感があります。

回転繰り出しは適度なトルクがあり、滑らかで、最後にはソフトなクリック感があります。限定じゃないやつはサンプルを出してあるショップも多いと思うので、実際に触って確かめることができると思います。

ジェットストリームはペン先が滑りすぎるのでちょっと書きにくいと感じることがあるのですが、0.5以下なら滑りが抑制されている感じがします。それに加え、軸の重量のおかげで筆記感はすごく滑らかです。ペン先のグラつきもほとんど気になりません。

チタンコーティングや自己修復性塗装に興味がなければ、ノーマルで十分高級感はあります。

ジェットストリーム プライム 回転繰り出し式シングルは油性ボールペンが到達したひとつのゴールと言ってもいい出来だと思います。

SXR-600リフィルの青があれば言うことないのですが。

 

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