キュリダス(CURIDAS)のペン先を観察

キュリダスのペン先を拡大観察してみました。

(`・ω・´)シャキーン

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ペン芯の溝と切割の位置もずれておらず、非常にいい状態です。

ペン芯。

プロシオンにもありませんが、キュリダスのペン芯にもフィンがありません。

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ペン先付近を拡大。

肉眼ではペンポイントがないように見えるんですが、よーく見ると、ペン先に少し合金が見えます。

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線が広がらないように、ペンポイントの左右、上側は削られています。ペンチみたいな道具でつままれているようにも見えます。ペンポイントの形状を見る限り、筆記角度は45度前後が書きやすいのかもしれません。切割にたっぷりインクが蓄えられているのが見えますが、このインクのおかげで乾きにくいのかもしれません。

少し見えにくいのですが、切割の内側もよく研磨されているように見えます。EFですので、筆記抵抗はある程度ありますが、紙の繊維に引っかかるような感じはありません。内側がよく研磨されているおかげかも知れません。

最後は、外に出てくる直前のペン先。

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キュリダスのEFは質の悪い普通紙でも普通によく書けます。鉄ペンとしては、すごく出来がいいと思います。

Mはプロシオンとかセンチュリーでいいと思っていますが、もう少し滑らかな書き味が期待できるFは欲しいです。

キュリダスのペン芯とインクフロー

キュリダスのペン芯を観察してみました。

下の写真は左がキュリダス、右がプロシオンです。

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大きさは違いますが、ペン芯の形状がよく似ています。

プロシオンのペン芯にはインク吸入口があるのですが、キュリダスには見当たりません。どちらもニブはサファリみたいに爪で固定するタイプです。キュリダスのニブはデスクペンに似ています。ラチナのデスクペンの実物をちゃんと見たことがないのでよくわからないのですが、ネットの画像から判断するともしかしたらペン芯の設計が違うかもしれません。

ちなみに、ニブの形状はこんな感じ。(左がキュリダス、右がプロシオン)

プロシオンのような六角絞り形状ではありません。

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プロシオンはスチールペンであるにも関わらず、金ペンのようなしなりが感じられるのですが、キュリダスのニブはいわゆるスチールペンらしい硬さです。EFのような極細ニブには合っていると思います。

キュリダスは使い始めた瞬間からすごく書きやすいです。プロシオンはしばらく使わないと書きやすいという状態にはなりませんでした。その原因はインクフローの少なさだと思います。

下の写真を見てください。これはティッシュペーパーに一瞬ペン先を触れさせて作ったインクのスポットです。上がプロシオンのM、下がキュリダスのEFです。

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現時点でもキュリダスのインクフローの方が勝っています。これが過剰かというとそんなことはなくて、割と普通のインクフローだと思います。

むしろ、プロシオンの方はインクフロー控えめといえます。もしかしたら、顔料インクを使っているせいかもしれません。ただし、ひとこと付け加えておくと、プロシオンのMはめちゃくちゃ書きやすいです。ペンポイントは滑らかで、程よいニブのしなりがあり、適度なインクフローによってにじみにくく、乾きやすいです。いい万年筆ってこんな感じだよなぁと実感できます。

最後にちょっと他のペンと筆跡を比べてみましょう。今回はサンプルとしてジェットストリームエッジを入れてみました。

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細さだけでいえば、ジェットストリームエッジの方が細いです。このサンプルではわかりにくいのですが、プレラのFも結構細く感じますが、実際に使ってみると、キュリダスのEFよりは太いです。また、しなりもプレラの方が感じますし、ペンポイントが大きいので滑らかさを感じます。プレラだけを使っていると、スチールペンは硬いなぁ・・・と思うのですが(嫌いではないです)、キュリダスEFを使った後にプレラを使うと、柔らかさや滑らかさを感じます。プロシオンのMは上の三つと比べると太く見えますが、実際は普段使いしやすい太さだと思います。

***

特に万年筆を使うのが初めてで、最初の一本を選ぶならMから始めることをおすすめします。慣れたころにFを追加して、手帳にも万年筆使ってやろうというくらいになったらEFを検討するのがいいでしょう。ゲルの0.5くらいじゃないと使いにくいということなら、Fからはじめてみたほうがいいかもしれませんが。おすすめプランAとしては、プロシオンのM買って、キュリダスのF買って、手帳にも使うからEFも買って、金ペンも気になるから♯3776のMを買って・・・、でも、パイロットのも気になるな・・・、そういえば無印のもかっこいいし書きやすいらしい・・・、そういえばTWSBIってのも話題だなぁ・・・という感じでしょうか。万年筆は増殖していきます。

ところで、わたしは文房具、特に筆記具が好きで、気になるとどんどん買ってしまいます。コレクター的な収集癖も少しはありますが、基本的には文房具を集めること自体にはそれほど興味はありません。日常的に大量に何かを書くことをしているかというとそんなこともないです。むしろ、気持ち的には、これぞこの一本というものに集約してしまいたいという気持ちがあります。しかしながら、買った文房具はデスクの上のツールボックスに全部入れてあり、時々引っ張り出しては手にします。するとそれまで良さがわからなかったペンの魅力に気が付く瞬間があったりするんですね。自分でもなんでこんなことしてるんだろうって思うこともあるんですが、最近気が付いたことがあります。

ワインのソムリエっていますよね。ビールしか飲んだことがないソムリエはひとりもいないと思うんです。つまり、モノの良さがわかるためには経験が必要です。一本100円のボールペンでも、そこには多くの設計者やデザイナーの思い、先人の知恵が集結しています。ありとあらゆる部分に人の思想が反映されています。もちろん込められた熱量の違いはあるでしょう。そういう人の思いを感じ取り、あらゆる角度から評価して、自分の感覚と照らし合わせていく作業を楽しんでいるのではないかと思っています。

最後は余計なことをだらだら書いてしまいました。

プラチナ万年筆 キュリダス(CURIDAS)を先行発売で手に入れた!

プラチナ万年筆のノック式万年筆「キュリダス」はその存在を知った瞬間に欲しいと思いました。発売日は2月28日なのですが、2月8日から15店舗くらいで先行発売されています。しかし、広島には先行販売店がありません。う~~~~~~ん・・・・って、思ってたのですが、なんと偶然にも今日は大阪出張。大阪だと、梅田のハンズとかナガサワ茶屋町店が先行販売の店舗です。

というわけで、買ってきました。

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カラーは全5色。
#6 プリズムクリスタル

#7 グラファイトスモーク

#43 アーバングリーン

#50 アビスブルー

#77 グランレッド

最初はプリズムクリスタルがいいと思ったのですが、カラー軸も結構きれいだったのでカラーから選ぶことにしました。アビスブルーもなかなかいい色だったのですが、そういえば、手持ちのセンチュリー#3776がローレルグリーンなので緑系で行こうと思って、アーバングリーンにしました。

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しかもこの色、どこかで見たことないですか?センチュリーの限定軸薫風の色にすごくよく似ているんです。材質はPMMAです。いわゆるアクリル樹脂ですね。透明度が高く、硬い樹脂で、万年筆ではよく使われる材料です。

ニブはEF, F, Mがあります。キュリダスは持ち歩いて手帳とかに使いたいと思っているので、EFにしました。3種類、試筆できるようになっていたので、10分ほど試筆してみましたが、どれもかなり書き心地はいいでした。普段使いで万能なのはFでしょう。書き心地もいいですし、線の太さはゲルボールペンの0.5くらいのイメージです。Mは結構太いと思いました。インクフローもよく、すごく書き心地がよかったです。ゆったりと滑らかに書きたいなら迷わずMがいいでしょう。手帳などにできるだけ細く書きたいならEFです。書き心地も悪くないです。

能率手帳の小型版に実際に書き込んで比較したのが下の写真です。

左からEF、F、Mです。

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さて、ちょっと外観を観察してみましょう。下の写真は上から、センチュリー♯3776ローレルグリーン、パイロットキャップレス絣、キュリダスです。

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キュリダスは全長が153 mmと結構でかいです。

キュリダスのノックボタンはストロークが長いです。最初はちょっと戸惑うレベルかもしれません。手が小さい人もちょっと操作しずらいかもしれません。わたしに関していえば、何回か操作していたら慣れました。特に大きな問題はありません。

下の写真は筆記状態での比較です。

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筆記時のキュリダスとキャップレスはほぼ同じです。

パイロットのキャップレスはカートリッジで運用しているのですが、キュリダスはコンバーター運用しようと思います。

バラしてみましょう。

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コンバーター装着。

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プラチナの万年筆には同じ形で金属部分が銀色のものと金色のものがあります。銀色は700円で、金色は500円です。色が違うだけで性能は全く同じです。アーバングリーンに関していえば、外から色は全くわかりませんので、安い金でいいと思います。

ちょっとわかりにくいのですが、キュリダスはこの状態にするとコンバーター内のインクの量を確認することができます。

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あとは、インク吸って、元に戻せば終わりです。インクは純正のブルーブラックです。

複雑そうに見えるかもしれませんが、実際やってみると、大したことないです。

キュリダスの乾燥重量は実測で24.1 gでした(カタログ値24.0 g)。コンバーターにインクを入れた状態だと28.9 gになりました。ちなみに、カートリッジインクを装着したキャップレスは30.6 g、カートリッジインクを装着したプロシオンは25.5 gでした。キュリダスがプロシオンより重たいのは意外でした。

ニブもちょっと観察してみましょう。

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いい感じのスリットです。ペン先はちょっと閉まっていますね。EFだからでしょうか。

ペンポイントはこんな感じ。

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ペンポイントの膨らみがほぼないです。肉眼でしか見てませんが、Fとはだいぶ様子が違います。

ついでなので、ニブの様子を比較してみましょう。

下の写真は左から、センチュリー#3776 M、プロシオン M、キュリダス EF、キャップレスFです。

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キュリダスのリーフレットの表紙のニブにはハート穴が開いていないのですが、実際は丸いハート穴が開いています。

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よく見ると、CGっぽいので、修正し忘れたのでしょう。

実際に書いてみます。

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書き心地には全く問題なくて、非常に良好です。軸径が太い(最大径13.8 mm)のでゆったりと持つことができます。人によっては邪魔に感じるのかもしれませんが、クリップが指に当たり、いいグリップになります。キュリダスは専用ツールを使えばクリップを外せます。しかし、ノック式の万年筆の利点はむしろこのクリップの存在にあると思います。ペンの回転方向の位置が物理的に決まるので、すごく安定して筆記できます。

インクにもよるのだと思いますが、ペン先を露出したまま数分間放置してもかすれることなく書き始めることができるようです。万年筆によっては、1,2分の放置でも書き始めが掠れたりすることがあります。ノック式万年筆はこまめにペン先が収納できるということを考えれば、十分実用的です。

Mはプロシオンやセンチュリーでいいかなと思いますが、Fはもう一本追加で欲しいです。でもまずは、このキュリダスを毎日持ち歩いてボロボロになるまで使い込んでみたいと思います。

パイロットのキャップレスは軸の完成度の高さや18金ニブ独特の滑らかな筆記感が魅力です。一方、キュリダスはすごく現代的なデザインの万年筆だと思います。定価7000円と決して安くはないですが、わたしは十分その価値を感じます。気に入りました。

無印良品 アルミ丸軸万年筆を改めて評価してみる

最近、使用頻度が高くなっている万年筆が無印良品のアルミ丸軸万年筆です。

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お気に入りの優れた鉄ペンはこのほかにもあります。しかし、入手性、価格、モノとしての良さを考え合わせるとこの一本になります。税込み1090円で、無印良品で購入できます。アルミ軸はしっかり作られており、これが5000円と言われても買ってしまうかもしれません。

ニブはFですが、国内メーカーのMくらいの太さです。シュミット製と言われており、ブラス万年筆とおそらくベースは同じです。少し使い込んでいることもあるかもしれませんが、これが書きやすい。ペン先が紙に触れるかどうかというタイミングでインクが紙に移ります。インクフローも適切で、筆記角度の許容度も高いです。ざらつきや引っ掛かりは皆無です。筆記感は独特で、アルミ素材との共鳴なのかシャラシャラっと軸から音がします。

ショートタイプのカートリッジなら、替えを一本軸の中に入れておくこともできます。ペリカンのコンバーターなどを装着して使うこともできるようです。 

ブラス万年筆の色変化

だいぶいい感じに変色してきました。

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だいぶ前に買ったブラス定規と比較するとこんな感じ。

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ブラス定規は金属磨きで軽く磨いたことがあります。

金属むき出しの道具はいわゆる金属臭がします。これは汗に含まれるたんぱく質が、金属イオンと作用して1 - オクテン - 3 - オンという物質に変化したものが原因ということです。

ウィキペディアによると、嗅覚閾値という数値が0.03-1.12μg/m3ということです。かなり微量でもにおいがする物質のようです。また、引火点が35℃と低く、沸点も60℃と低めです。引火性物質です。

ところで、ブラス定規からはこの金属臭があまりしません。表面に安定した酸化物ができて、金属イオンが溶出しにくい状態になっているものと思われます。ブラス万年筆も買った当初よりも金属臭はしなくなっているような気がします。

最近はこのスタイルで持ち歩いています。手帳の上側に固定する方法もありますが、側面のほうがゴムで挟むとペンが安定します。

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何も考えずに使うと結構抜き差ししにくいのですが、ちょっとしたコツがあります。

ペンを抜き差しするときは銀色の金属パーツをつかむと動きません。また、差し込むときはそのまま突っ込むよりも、先だけ突っ込んで、下から出てきたペンを引っ張るように収納するとスムーズに入ります。銀色のパーツを持っていれば、多少力を入れて強引に差し込んでも問題はありません。

 

ミドリ ブラス 万年筆 無垢 38071006

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