振り子時計の振り子の先

突然だけど、振り子時計の周期が季節によって違うというのを知っているだろうか。
振り子のような運動は単振子と呼ばれ、gを重力加速度、lを振り子の長さ(時計の場合、支点から重心点までの位置と考えればいいだろう)とすると単振子の周期Tは次の式で表される。
T=2π√(l/g)
ここで大切なのは、振り子の長さlが大きくなると振動の周期が大きくなることだ。言い換えれば、振り子の長さが決まれば、後は場所さえ変わらなければ定数なのでその振り子は非常に規則正しく振動する。この原理を使ってガリレオが振り子時計を作った。
一方、時計の振り子は当然何らかの物体(金属など)でできている。一般的に金属は温度が変化すると伸び縮みすることが知られている。これを時計に適用して考えると、夏は振り子が伸び、冬は縮むことになる。つまり、振り子の支点から重心までの距離が夏は長くなり、冬は短くなる。結果として、夏は振り子の周期が長くなり、冬は短くなる。よって、夏は振り子時計の進みが遅く、冬は早くなるわけだ。
それを意図的に調整するための仕掛けが振り子のさきっちょに付いているネジなんだな。アレをくるくる回して、重心位置を最適な位置に戻そうというもくろみだ。
(以上、多分、正しいと思うけど、何かを引用したわけではないので間違っていたらあしからず)

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