カスタム74のボールペンを手に入れました。カスタム74のボールペンにはノック式と回転繰り出し式がありますが、これは回転繰り出し式のBKK1000RBです。ノック式より一回り大きめです。
重量は28.3 g。
バランス係数([ペン先から重心までの距離 / 全長])は76/ 146 = 0.52。重心はほぼ真ん中です。
グリップ付近の太さは約11 mmとバランスがいいです。
軸素材は万年筆などと同じアクリル樹脂です。ツルツルですが、グリップ感があります。
リフィルは金属製のBRFN-30の中字(1 mm)です。
1 mmはちょっと太めですが、太すぎることはないです。手帳などの書き込み用としてはちょっと太すぎる感じです。インクはアクロインキなので、筆記感は軽いです。ボテはそれなりに出ますが、不思議と最近、油性ボールペンのボテは気になりません。
少し細部を見てみましょう。
クリップはパイロット独特の雨だれクリップです。カッコ悪いという意見も聞きますが、自分は特になんとも思いません。
ペン先はシュッとしてかっこいいです。
継ぎ目はオスメスともに金属ネジですので耐久性は高そうです。
万年筆のカスタム74と比べると筆記字の長さがだいぶ短いですが、雰囲気や部分がよく似ています。
最近購入したパイロットのボールペンと比べるとこんな感じです。
以下に、それぞれの重量と重心位置を示します。
S20 重量:17.9g、70/142=0.49
コクーン 重量:31.4 g、76/144=0.53
クーペ 重量:25.0 g、65/145=0.45
カスタム74 28.3g、76/146=0.52
重心位置や重量が近いこともあり、書き心地はコクーンに似ています。コクーンは割と重心付近に重量が集まってる感じがします。
最近のお気に入りはジェットストリームのアルファゲルグリップですが、甲乙つけにくいくらいカスタム74もいい感じです。カスタム74は硬質でソリッドな安定感が魅力的です。
定価で1万円を超えるボールペンですが、これに1万円の価値を見出すかどうかは人によると思います。ただ書くだけなら100円のボールペンで十分ですし、ジェットストリームのアルファゲルグリップの完成度は頭ひとつ飛び抜けています。ただ、日本の文房具メーカーが本気出してちゃんと作ったボールペンの完成度の高さをちゃんと感じることができる逸品です。
ちなみに、カスタムヘリテイジ91と最後まで迷いました。使ったことはないですが、デザイン以外はほぼ同等のペンだと思います。