ゼロから学ぶ ベクトル解析

大学では高分子合成化学を勉強していたのだが、仕事では力学とか流体力学を取り扱うことが多い。基礎的な力学はともかく流体力学となると、専門で学んだことはなく、というか、教科書すらまともに読んだことがない。それでもなんとかなってしまうのが恐ろしいところだが、実際深く考えようとするといきなり壁にぶつかる。

そこで流体力学をゼロから学ぼうと「高校数学でわかる 流体力学」なるブルーバックスを読んだ。数回読み直し、なんとなくわかった感じもするのだが、もうワンステップ上のレベルを目指そうとすると、「ベクトル解析」を学び直さなければダメだということに気がついた。ベクトル解析は理系なので当然学んだ、ハズ・・・なのだが、大学時代は、見て見ぬふりをしていた。そんなことでは物理を深く理解することなど到底無理で、そんなことではいかんと一念発起することにした。しかし、いきなり高尚な教科書など読んでもチンプンカンプンなので、書店で一番簡単そうな本を読むことにした。

それが「ゼロから学ぶ ベクトル解析」。数学書の中にあったのだが、ページを開いて驚いた。第一章の題目が「ベクトル解析で女性を口説く?」、第二章「べくとるマンボウ旅行記」、第三章「バカンスで(de)ベクトル場」、第四章「偏微分でナブラ汗」・・・・と、なんともふざけた感じが満載なのだ。これなら門外漢の自分でもなんとかなりそうな気がする。と、作者と出版社にまんまと騙されて、買ってしまった。

とにかく、忍耐力のなさには結構自信があるので、楽しく学ぶためにはそれなりに理解できることが前提であり、あまり小難しい教科書にいきなり取り組んでも1000%挫折するのは目に見えている。簡単な教科書を読んでいると、次にもう少しレベルアップした教科書が読みたくなる。そんな感じで楽しくステップアップしていくのが理想的だ。

分からないことがちょっとだけわかるというのは、この歳になってもたのしいものだ。 

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

 

 Kindle版もあるようだが、この手の本は書き込めるので紙のほうが好み。

 

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

ゼロから学ぶベクトル解析 (ゼロから学ぶシリーズ)

 

 

高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス)

高校数学でわかる流体力学 (ブルーバックス)

 

 

高校数学でわかる流体力学 ベルヌーイの定理から翼に働く揚力まで (ブルーバックス)
 

 

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