今日はツイストノートのリフィルを補充しに、紙屋町のオフィス21に行きました。メモサイズは結構どこにでも置いてありますが、薄色方眼罫のN-1650SWが手に入るのはわたしが知る限りでは、広島市内ではここだけです。このリフィルは80 g/㎡の用紙なのでしっかりしている上に、罫線の色の具合が気に入っています。
そこでついでに買ったのがクツワ HiLiNE 折りたたみアルミ定規です。
30センチメートルの定規は時々使いたいことがあるのですが、大きいので持ち運べませんし、デスクに置くにしても邪魔です。折りたたみ式の定規は以前から興味があったのですが、精度や耐久性が気になって買うまでには至りませんでした。
クツワというとなんとなく学童用の文房具というイメージですが、HiLiNEシリーズは大人向けのラインナップがそろっています。
早速みてみましょう。
ブラックに白の線がいい感じです。
裏から見てもきれいです。
広げるとこんな感じ。広げるときにはそれなりに力が必要なくらい、がっちり作ってあります。
動かすと15度おきにクククッというようなクリック感があります。
収納の際にはロックが自動的にかかるようになっています。下の写真がロックです。
裏から見るとこんな感じ。
使い方はパッケージを参照してみます。
最初は少し戸惑うかもしれませんし、慣れるまで若干使いにくく感じると思います。
樹脂部品の歪み弾性を利用しています。材質にもよりますが、ポリアセタールあたりで作っていれば、実用上、耐久性に問題はないでしょう。
そこで、材質表示を見るとPOMと書いてありますが、これがポリアセタールです。POMはPolyoxymethleneの略で、ポリアセタールと同じ樹脂を示します。別名でジュラコンと言ったりもします。機械強度や耐摩耗性が高く、寸法安定性がよいなどの特性があるエンジニアリングプラスチック(エンプラともいう)です。バッグなどのバックル類にもよく使われています。設計や締結方法に問題がなければ材料選定や使い方としては問題ないでしょう。
裏から見たときの写真を見るとわかるのですが、必要以上に開かないようにストッパー構造をちゃんと設けています。このような配慮ができる設計者ならきっと問題ないでしょう。
つなぎ目も結構いい感じでつながっています。線を引くとつなぎ目の存在はわかりますが、筆記線への影響はほとんどありません。
こに定規は紙をきれいに切れるという特徴もあります。正直、普通の定規でも問題なく紙なんか切れるわけで、何が違うの?って感じですが、違いを観察してみましょう。
この状態で写真を撮りました。少し拡大してみましょう。
方向をそろえた状態をイラストにしてみましょう。
一般的な定規はシャープペンシルのガイドパイプが当てやすいように少し垂直に立ち上がった部分があります。しかし、紙を切る道具としてみた場合、切りたい部分力が伝わる前に上の立ち上がった部分に力がかかります。
ココに切ろうとする力が伝わるわけです。
極端な場合として厚い部分でゆっくりと紙を引くと、ココに相当する部分で紙が切れているのが観察できます。
素早く引っ張ると、下の部分で切れるモードがメインになるようですが、ココ部分で切れようとする力が発生するため、切り口が波打ったような感じに汚くなります。
実際に切ってみると、普通の定規との差はそれほど明確じゃない場合もありますが、何度も切ってみると平均的にきれいに切れるようです。
欠点は、ちょっと分厚くて重いです。価格的なことを考慮すれば、30センチという長さが重要でないなら、無印良品の80円の定規で十分だと思います。ただ、モノとしての所有欲は結構満たされますね。