シャーボXに限定軸TF12というのが出ると知り、シャーボXに興味が出てきました。いきなり1万円オーバーは勇気がいりますが、シャーボには3000円からモデルが存在します。
店舗で3000円のLT3, ST3を見せてもらったところ、LT3が細身でかっこいいと思い、買ってきました。
マットブラックがかっこいいです。ST3はクリップも黒です。
軸は上位モデルと同じ真鍮製でしっかりしています。ST3よりは細身になっています。ブラックを選んだのは塗装が剥げたときにかっこよくなるだろうと思ったからです。LT3はST3のブラックよりも少し黒味が少ないように見えました。ST3よりもLT3の方がシンプルでかっこよく見えました。
ロットリングの4 in 1と比べてみました。
若干シャーボX LT3が細いです。
LT3は安価モデルとはいえ、かなりしっかりと作られています。
軸のネジは金属です。見たことはないのですが、上位モデルはこの部分が樹脂らしいです。
消しゴムのキャップも金属の削り出しで、Oリングが実装されているため緩みにくい設計になっています。
クリップはしっかりとしています。よくわかりませんが、動きを観察すると内部にバネが仕込まれているんじゃないかと思います。
ペンを振ってもリフィル同士が擦れる音はしません。ロットリングの4 in 1はかなり音がします。
リフィルを出すためにはボディを回転させます。I, II, IIIの印が目安になります。回転は適度なヌルッとした抵抗があり、カシャカシャ音はしません。ふんわりとしたクリック感があるだけです。回転は右回転でも左回転でも無限にできます。
ペン先の開口部とリフィルに隙間がないわけではないですが、筆記時にカチャカチャとリフィルが当たる音は全くしません。金属筒の内部を観察してみましたが、なぜこのような感じになるのかは理解できませんでした。
リフィルには基本的に油性、エマルジョン、ゲル、シャープなどがあります。
各リフィルの筆記距離をまとめてみます。
ゲル
JSB-0.4 110 m
JSB-0.5 80-90 m
JSB-0.7 60-70 m
油性4C
0.4 520 m
0.5 660 m
0.7 480 m
エマルジョン
ESB-0.5 500 m
ESB-0.7 300 m
今回は0.5のゲルのリフィルを選んでみましたが、筆記距離は80-90 mと非常に短いです。多色ペンで大量に筆記することはありませんが、ちょっと少なすぎるかもしれません。
参考までに以前調べた4Cリフィルの筆記距離の記事をリンクしておきます。
細身なので手帳と組み合わせるといいかもしれません。トラベラーズノートのパスポートサイズに合わせてみたら、ジャストサイズでした。
シャーボX LT3は全体的にかっちりしており、高級筆記具の風格を備えています。廉価版とはいえ、安っぽさは全くありません。細かい部分の設計を見ても、さすが日本製といったそつのなさ、仕事の細かさがうかがえます。これはいいペンです。