ドクターグリップ CL プレイバランスはドクターグリップCLの内部グリップを金属に置き換えられるようにしたシャープペンシルです。
芯径は0.3と0.5があり、カラーバリエーションは0.3が3色、0.5が5色あります。
クリアな樹脂を基本として、落ち着いた色のバリエーションです。
私が選んだのは0.5のクリアモスグリーンです。
グリップの内部に透けて見える銀色の部品が金属でグリーンの部品がシリコーンゴムになっています。それぞれの重量は
金属:2.9 g
シリコーンゴム:0.38 g
です。
2種類のものを3つ選ぶわけですから、これは重複順列です。
ペン先側から1番目、2番目、3番目とすると、それぞれ選び方は2パターンあるわけですから、完成するパターンは2 x 2 x 2 = 8パターンということになります。
それぞれの組み合わせ及びその時の総重量、重心(口金先端から)はパイロットの公式ウェブサイトで公開されています。それをコピペします。
*パイロットウェブサイトより
交換は口金、グリップを外して行います。ゴム部品の滑りが悪いのでちょっと作業しにくいですが、そんなに難しい作業ではないです。
例えば、こういう感じになります。
色々試してみましたが、上の組み合わせか、デフォルトの組み合わせがいいと思いました。
金属部分とシリコーンゴム部分ではグリップの硬さが変わります。
プレイバランスはドクターグリップCLと形状的には同じです。
プレイバランス、CL、ドクターグリップ(オリジナル)、Gスペックを並べて比較してみます。
重量(実測値)は以下の通りです。
プレイバランス:24.4 g
CL:19.6 g
ドクターグリップ(オリジナル):23.9 g
Gスペック:20.3 g
プレイバランスはデフォルト状態でも一番重いようです。
この時の重心はこんな感じです。
重心もデフォルトのプレイバランスが一番低いです。
デフォルトは指で握る部分がちょうど全部金属になるのでグリップの剛性感が上がり、好みです。ちょっと柔らか目が好きな人は金属-シリコーン-金属の組み合わせがいいと思います。上のデータシートによるとちょっと不思議な気がするのですが、金属-シリコーン-金属は金属-金属-シリコーンと重心位置は同じです。
改めてドクターグリップオリジナル(形状が)とGスペック、CL、プレイバランスを使い比べてみて、ドクターグリップがグリップだけでなく、重心位置や回転モーメントを気にして開発されていることがよくわかりました。
プレイバランスは一見キワモノっぽい感じもありますが、低重心化できるドクターグリップという意味で興味深いです。使い始めると普通に使いやすい筆記具だとわかると思います。