先日、オルファのカッター万能M厚型を購入したことを書きました。このカッターは本当に万能で、一般的な家庭内で使うような用途ならこれ一本あればほぼ事足りると思います。
一方、刃の厚みが0.38 mmで幅が9 mmの刃を使う小型カッターの気軽さも捨てがたいものがあります。
私はずっとオルファのシルバーを愛用しています。
しかし、このカッターは必ずしも使いやすいわけではありません。見た目や携帯性、ステンレス刃の錆びにくさなどは魅力的です。しかしながら、小型であることから刃の繰り出しは若干しにくいです。あと、ステンレス鋼は普通の鋼の刃よりも柔らかいため、切れ味のキレもちょっと劣る気がします。
A-300GRは定番のA-300の流れを汲むカッターですが、ボディがアルミダイカストでできていてかなりしっかりした作りになっています。重量は35.3 gで結構重量感があります。
ちなみに、シルバーは18.2 g、万能M厚は27.7 gです。
A-300GRはオートロック式なので使用中に刃がきっちりと固定されます。
ちょっと細部を観察してみましょう。
右利きにも左利きにも対応しています。
このあたりの造形が非常に綺麗です。
滑り止めも程よい感じでスムーズに刃を出し入れすることができます。
アルミダイカストに焼き付け塗装がなされていて、非常に丁寧な仕上げになっています。
これで400円もしませんから、安いと思います。
エンドキャップには刃を折るスリットがあります。
刃を出すとこんな感じ。
出し入れ量を制御しているギザギザがオルファよりも小さいので、刃の出し入れが非常にスムーズで小気味いいです。
肝心の切れ味ですが、ステンレス刃のシルバーよりも切れ味はいいです。また、万能M厚よりも刃が薄いので切れ味にキレがあります。
こうなるとオルファの特選黒刃や先端が30°のクラフト系のカッターも気になります。黒刃は仕事で使っていましたが、切れ味はワンランク上です。ただし、刃が鋭く研いであるので、耐久性は劣ります。