ステッドラー900 25の保持力の安定感

 以前、ステッドラーの900 25の紹介をしました。

digistill.hatenablog.com

900 25はいわゆる鉛筆の補助軸です。

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900 25は鉛筆をよく保持してくれます。

上の写真の鉛筆、実はこんなもんです。

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さすがにここまで短くなると鉛筆削りでは削れないので、小刀とかで削る必要があります。あと5 mm以上引き出しても問題なく掴めます。

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消しゴムもついています。

グリップはローレット加工されていて、書きやすいです。

硬度表示窓もちゃんとついています。

非常に精密に作られていてきれいな製品だと思います。機能的にも完璧です。

これは補助軸というより、鉛筆をグレードアップするツールだと言ってもいいと思います。お気に入りの筆記具のひとつです。

ステッドラー 鉛筆ホルダー 補助軸 アルミ シルバー 900 25

ステッドラー 鉛筆ホルダー 補助軸 アルミ シルバー 900 25

  • 発売日: 2014/10/01
  • メディア: オフィス用品
 

 

ぺんてる キャップレット A105

東急ハンズで見慣れないシャープペンシルを見つけました。

ぺんてるのキャップレット(A105)です。

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日本では廃盤になっているものの海外では販売が継続されているモデルのようです。最近、このパターンのぺんてるのシャープペンシルを時々目にします。

キャップレットはキャップ式のシャープペンシルです。

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筆記時には上の写真のような感じです。

万年CILケリーと同様にこの状態でノックが可能です。

重量は実測で7.5 g、軸の直径は実測で8.2 mmでした。グリップ部分はプラスチックの凹凸になっていて、凸部の直径が軸の直径と等しく8.2 mmでした。

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ペン先にガイドパイプはありません。芯チャックは樹脂製です。

ペンの構成は非常にシンプルです。

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重量感や軸の太さなどは鉛筆に近いです。

キャップを外すとクリップが外れる形になります。キャップをつけたままだと、重心が高くなりますが、キャップを外すとその分低くなります。軽量なシャープペンシルなので、それほど気になりませんが、書き心地は変わります。

C-300リフィルの本領発揮

先日、KB-25WNの紹介をしましたが、横線を素早く描くと少しインクの流れが悪いと感じます。そういえばリフィルの新品も貰ってたので、新しいものに変えてみました。新しいと言っても貰ったのは同時期なので、10年選手です。正確には未開封の古いリフィルということになります。

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なんということでしょう。築100年の古民家が、モダンな、、、

ではなくて、想像以上に違いがありました。

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上の2本が未開封リフィルの筆記線で、下が古いものです。

インクフローが違います。

京セラのC-300インクはオートのC-305と互換性があると書いてます。おそらく同じものだと思うのですが、C-305はオーというノック式にも使われているノンドライインクです。だから、10年くらいほったらかしでもそこそこ書けるんだと思います。

また、キャップを頻繁にする必要がないのもメリットです。ZOOM505は長時間キャップをせずに放置すると書き出しが渋くなりがちです。

インクフローは適切で、裏抜けはありません。また、ノンドライなのに書き心地に違和感はなく、トンボのZOOM505と比べても引けをとりません。

これは一度使ったら、他のペンは使えなくなるくらいの良さがありますね。

 

 

 

2020年上半期ベスト文房具

上半期が過ぎたのでら2020年になってから購入した文房具のベストを選んでみることにしました。あらゆる新商品を欠かさず買っているわけではないので、あくまでも私がブログに書いた文房具から選ぶことにします。

そして、選んだのはコレです。

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プラチナ万年筆 キュリダス アーバングリーン EFです。

手ごろな価格なノック式の万年筆です。常にペンケースに入れてあり、自宅でも会社でも常に机の上にあります。ほぼボールペンがわりです。

鉄ペンの極細なので、書き味は硬いですが、鋭い引っかかりはないので、心地よく書けます。ノートや雑記など何にでも使いますが、線が細いので手帳にも普通に書き込めます。

ノックのストロークが多めですが、すぐ慣れます。ノック式とはこうあるべきというこだわりや先入観を捨てるだけのことです。

万年筆なのでペン先付近は少しずつインクで汚れてきますが、気にするほどではありません。そのまま無視して使えばいいと思いますが、綿棒を使えば少しはクリーニングできます。

気密性の不足は感じませんし、インク漏れなども皆無です。

書き味だけでいえば、1000円前後の国産鉄ペンなら似たようなものです。

ノック式という部分にプラス6000円を出せるかどうかがこの製品の価値を分ける部分だと思います。

以前も書きましたが、書き味や使い勝手をより求めるなら、パイロット キャップレスの金ペンをお勧めします。これは本当に素晴らしいです。

 

 

 

京セラ KB-25WN

10年くらい前にもらった水性ボールペン 京セラ KB-25WNを引っ張り出して使ってみました。記念品としてもらったので、ケースごと飾っていました。

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さすがに書かないだろうと思っていましたが、普通に書かました。

リフィルはオートのC-300です。

C-300は互換リフィルがいろいろあります。例えばエナージェルのリフィルなどが無改造で使えます。実際エナージェルに変えて使ってみましたが、それはそれで書きやすいでした。

重量はリフィル込みで31.6グラムで、結構ずっしりしています。シャープペンシルや油性ボールペンのように筆圧を掛けるような書き方だと少ししんどいと思いますが、万年筆や水性ボールペンは書くのに筆圧がほとんど必要ないので、30グラム前後なら問題ないと感じます。

オートのリバティやセルサスに似ています。

ちなみに、リバティの重量は25.8グラム、セルサスは33グラムです。

トンボのZOOM505が手元にあったので比べてみました。ZOOM505の重量は30.5グラムです。

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水性ボールペンはデザインがよく似ています。

ただ、キャップの構造が異なります。

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左がZOOM505、右がKB-25WNのキャップです。ZOOM505のキャップには金属の中子が見えますが、KB-25WNのキャップの中には樹脂テープのようなものが貼り付けてあり、少しチープ感があります。テープ状のものを内側に貼りつけてあるような感じで、テープの両端面に隙間があるので、気密性を保持するものではなさそうです。おそらく筆記時にキャップを軸にポストする場合、軸に傷をつけないための配慮ではないかと思います。

キャップする場合の感触はKB-25WNはパチッという感じで、ZOOM505はヌーっ、カッという感じです。

裏抜け具合は以下の通り。

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ZOOM505のインクは裏抜けしやすいです。KB-25WNは程よいインク出で、裏抜けもしにくいです。この特性がリフィルの特徴なのか、古すぎるからなのかはわかりません。

今日気がついたのですが、このペンには素晴らしい設計がなされている部分があります。

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これはペンのグリップの内側を撮影したものです。口金付近に円形の黒いものが見えます。リフィルを入れようとすると自重だけでは貫通しないくらいの摩擦力が発生します。おそらくこれはゴム製のオーリングでしょう。この部分で気密性を保持する意味はないので、これはペン先のガタつきを防止するための構造だと推測します。ZOOM505やKB-25WNのようなキャップ式の水性ボールペンは軸の奥にもバネが仕込んであって、リフィルを口金に押し付けるような構造になっています。KB-25WNはそれに加えてオーリングによるブレ対策がなされているため、金属リフィルに金属口金という組み合わせにも関わらず、全くと言っていいほど、ブレがなく、カチカチ音に関しては皆無です。そのため、書き心地は素晴らしいです。

ちなみにZOOM505はリフィルが樹脂でできており口金と当たる部分も樹脂なのでこちらもカチカチ音がなることはありません。

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リバティやセルサスにはオーリングがあるのか気になるところです。

 

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