50mmという焦点距離

K-7にはDA35 Macro limitedという単焦点レンズをつけている。このレンズをAPS-Cのカメラに装着するとおおよそ50mmになる。以前、FM3Aで45mmをずっと使っていたというものの、しばらく使っていなかったので最初50mmという焦点距離に戸惑った。というのも、F30を使っていた期間が長過ぎたので、デフォルトはF30の広角端の35mm(正確には36mm)の感覚になっていた。35mmというのは実に自然な焦点距離で、個人差はあるだろうが肉眼でぼんやり目の前を見る時の視界に近い範囲が写る。45mmとか50mmというのは感覚的には微妙に望遠気味だと思う。だから慣れないと撮影しようとして一歩下がるような感じになるのだ。中途半端と言えば中途半端な焦点距離だと思う。でも、50mmにはおもしろい点があって、望遠っぽく撮影したり、広角っぽく撮影したりできると思う。
今やコンパクトカメラでも28mm以上の広角はあたりまえだが、28mmくらいの広角になると扱いがちょっと難しくなると思う。たまにDiMAGE A1の広角側(28mm)を使うと、写る範囲が広くてちょっと違和感がある。28mmくらいになると、遠近感が強調されるため、ちゃんとした角度で構えないと、微妙に気持ち悪い絵になったりする。また、写る範囲が広いということは被写体が相対的に小さくなるということでもあるので、なおさら配置が大切になる。一言でいえば、35mmや50mmより扱いが難しいと思うのだ。
入門には35mmとか50mmがいいとよく言われるが、最近ようやくそれも一理あるなと理解できてきた。50mmで精進。

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