パイロット アクロ300

アクロ300のリフィルを0.7にしたくてもう一本買ってきました。カラーによっては最初から0.7のものもありますが、購入したのはクリアブラックです。クリアブラックは初期芯が0.5なので、別途0.7と参考までに1.0のリフィルを購入してみました。

左:クリアブルー、右:クリアブラック

アクロ300の基本スペックは以下の通り。

手持ちにあったクリアブルー軸は発売されて割とすぐに購入したものですが、重量が11.0 gと少し重いようです。

ペン自身は10.8 gと軽めですが、重心位置がペン先から66 mmで、バランス係数([ペン先から重心までの距離 / 全長])は66/ 141 = 0.47でした。

軽量なペンは割と高重心気味のペンが多い中、アクロ300は重心が低く、独特の安定感があります。

一見細身に見えますが、先端に向けてふっくらと膨らんだようなグリップの最大径は10 mmで理想的です。重めのペンだと11 mmくらいでもバランスがいいですが、軽量のペンの場合、10 mmが基準となる太さだと個人的には感じています。

私の中ではスタロジーのボールペンの評価がかなり高いのですが、スタロジーのボールペンはペンの両端が重めに作られているため慣性モーメントが大きく感じます。ペンを持った状態でペン先を振るとペン先の動きが止まりにくく感じます。もちろんコントロールできないほどではないですが、アクロ300の方が軽快にコントロールできる感じがします。

上:アクロ300、下:スタロジー

アクロ300は初期モデルの方が口金のガタつきが少ないと言われているようですが、実際にそんな感じです。最初から持っていた初期モデルは口金のガタつきが全くと言っていいほどありませんが、今日購入したものはそれなりにガタつきがありました。とは言っても、比較的精度良くできていて、グリスを少量塗布すれば音はしなくなりました。

下に0.3から1.0までのアクロボールの筆跡を示します。ちなみに、0.3はアクロ500のものです。

アクロ300は最近0.3のモデルも発売されたので0.3, 0.5, 0.7の中から選ぶことができます。なぜかボール径が異なると初期芯のカラーラインナップも変わります。

私の感覚だと0.3はかなり細く手帳などの用途くらいにしか使い道がありません。0.5, 0.7は一般筆記にいいと思いますが私は0.7の方が好みです。1.0はちょっと太すぎます。アイディア出しや宛名書きなどにはいいかもしれません。

もったいないので1.0も使いますが、使い終わったら0.5と0.7をそれぞれの軸に入れようと思います。

最近、油性ボールペンがマイブームですが、なんとなく自分の好みが見えてきたような気がします。

軽快でベストバランスなのはアクロ300です。スタロジーの油性ボールペンは軸全体がラバー調の仕上げになっていて持ちやすく、低重心ではないものの両端にバランスよく配置された重量が抜群の安定感を生んでいます。軸の太さも理想的で、口金の精度も素晴らしいです。カルムは軸の形がよく、大きめのラバーグリップが心地よいです。新しくなったビクーニャインキも素晴らしく、新しい基準となる油性ボールペンができたと思います。

上から、アクロ300、スタロジー、カルム単色0.7

少し重めのペンはコクーンとクーペが使い勝手がいいです。どちらも特徴があり、優劣をつけるのは難しいですが、実用的な書きやすさを優先して考えると、クーペに軍配が上がると思います。

上から、コクーン、クーペ

油性ボールペンは予算に応じてこの辺りを選んでいれば個人的には間違いないと思います。

 

 

 

 

 

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