実用油性ボールペンをコスパの観点で考えてみた

最近、パイロットのクーペやコクーンを気に入って使っています。

クーペやコクーンに使われているリフィルはBRFN-10Fというものになります。

似たようなリフィルにBRFN-30Fというものがありますが、こちらはTIMELINEやカスタム74などの上位モデルに使用されている金属筒のリフィルです。

上:BRFN-30F、下:BRFN-10F

ちなみに、BRFNというのは基本的なモデル名、ハイフンの次は定価/10、その次のFは太さです。Fというのは0.7mm径ボールのことです。続いて-Bと続きますが、これは色でしょう。

アクロボールなどの安価なボールペンに使われている普通のリフィルはBRFV-10F-Bというものになります。

さて、ボールペンの実用性を考えた場合、コストパフォーマンスは大切です。

ここでは単位距離あたりのインクの価格でコスパを比較してみます。

ちなみに、筆記距離は個人のウェブサイトを参考にし、価格はヨドバシドットコムを参照しました*1

価格にはポイントなどは考慮していません。

早速、結果です。

リフィル名

実売価格(円)

筆記距離(m)

円/m

BRFN-30F

295

2200

0.050

BRFN-10F

60

1200

0.134

BRFV-10F

93

1200

0.078

実売価格は変動する可能性がありますので、参考までに希望小売価格もまとめておきます。

リフィル名

希望小売価格(円)

BRFN-10F

330

BRFN-30F

110

BRFV-10F

110

希望小売価格ベースではBRFN-10FとBRFV-10Fは距離単価が同じですが、BRFN-10Fの実売価格がかなり安いので、現時点ではBRFN-10Fのコスパが最も良いということになります。

でも、果たしてそうでしょうか。もう少し検証を続けます。

アクロボール150のヨドバシドットコムでの実売価格は98円です。なんと、リフィルとの差が5円です。クーペの実売価格が990円です。

それぞれのペンにはリフィルが実装されているわけですから、軸部の価格はそれぞれ、98 - 93 =5円と990 - 60 = 930円です。その価格差は925円です。

リフィルの価格差は93- 60 = 33円ですから、ペン軸の差額で割ると以下のようになります。

925 / 33 ≒ 28

つまり、アクロボール150とクーペの初期投資額を考慮した場合、クーペを購入した場合のコスト効果がで始めるのはリフィル29本目からということになります。

アクロボールは軸ごと買い換えてもそんなに損はしませんが、クーペは軸ごと買うとまた差が開くことになります。

これをどう考えるかは人によるでしょうね。ただ、どういう構造になっているかは知っておいて損はないと思います。

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