進化したサラサクリップ3C、開発4年の結晶! #新登場

(題目はAI自動生成です)

サラサクリップ3Cが届きました。

以前からサラサの多色ボールペンはありましたが、このサラサクリップ3Cは同じリフィルを使いながらも8%のスリム化を果たしたそうです。多色ボールペンは十分間に合っていますが、開発に4年かかったと聞くと、どういうものか手にしたくなります。

グリップの太さはおおよそ12 mmでした。

私の経験則(好み)では、ペンのグリップは10から12 mmが一番使いやすいです。

ジェットストリームの4&1は人気で、私も何本か持っていますが、13.5 mmで少し太めです。ドクターグリップの4+1は最も細い部分が12.5 mmに抑えられていて、握り心地はドクターグリップに軍配が上がります。私が今普段使いしている多色ボールペンはジェットストリームプライムの2+Sですが、こちらはグリップが11 mmです。ちなみに、さっき紹介した、OHTOのCR01のグリップは勾配がありますが10.5 ~ 12 mmの太さになっています。

サラサクリップ3Cの12 mmは私の好みで言うと上限ギリギリのOKラインといえます。

スリム化の最大のポイントはバネをリフィルの周りに配置せず、隣に配置したことです。機構を観察するとこんな感じになっています。

大雑把にイラストに書くとこんな感じになっているようです。

ぱっと見、やってることは当たり前のことです。リフィルの隣にバネを配置したんだから、ノックボタンで二つを同時に押してやる、それだけです。ただ、それを実現するにはいくつかの課題がいくつか思い当たります。

まず、動くバネの位置をどう規制するのか。従来の方式だとバネの中をリフィルが貫通していますから、バネが倒れたりすることはありません。しかし、単純に隣に配置したバネを押しても、バネがグネグネと曲がってしまいます。いくつか解決する策は考えられますが、シンプルにリフィルの代わりになる棒をあらかじめ配置しておくという方法で問題を解決しています。

次に問題になるのは、バネの設計です。バネを押す力は材質、巻数、バネ自体の径、コイル材料の径、歪み量で決まります。(ここにわかりやすく公式がまとめてあったので、リンクしておきます)。バネ自体の径はあまり太くしたくないので、おおよそ決まる、材質も一般的なものを使う、歪み量はおおよそ15mm前後として、あとは巻数とコイル材の径を決めなくてはいけません。軽すぎず、重すぎず、違和感のないような操作感を得るにはどのようなバネを設計すればいいか・・・みたいなことを考えるんだろうと思います。こちらは正解のラインを決めてしまえば計算でなんとかなりそうです。あとは、それがちゃんと量産できるかって問題もありますが。

クリップを観察すると、バネが板バネではなくてコイルばねになっていて、最近のサラサシリーズの流れを汲んだものとなっています。

ノックボタンはブレンの多色タイプのような形状になっています。ノックパーツ自体には色がついておらず、軸の先端が色分けされています。

他のペンと並べてみます。

上から、ドクターグリップ4+1、ジェットストリーム4&1、サラサクリップ3C、サラサナノ

長さ自体はジェットストリームの4&1と同じくらいですが、細いのでちょっと長く感じます。あと、3 mmくらい短ければバランスが取れたと思います。

リフィルはJK0.5芯です。ボールペンManiaxによると筆記距離は235 mとなっています。0.4だと280 mです。ジェットストリームの多色リフィルSXR-80-07が200から220 mと書いてありますので、ほぼ同等と言えます。決して長くはありませんが、実用性にかけるほどではないと思います。勉強などでガツガツ書く場合は、筆記距離単価のやすい単色ペンを使う方がいいと思います。サラサクリップの0.5でおおよそ700 mです。ヨドバシ.comだとJK0.5芯が51円(ポイント6)、サラサのJF-0.5芯が64円(ポイント7)です。ポイントを考慮せず、mあたりの単価を出すと、それぞれ0.21円/m、0.09円/mとなるようです。

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