現場最強ボールペン ジェットストリーム新3色ボールペン(SXE3)

仕事場で使う多色ボールペンとしてジェットストリームプライム2+1を使っていたのですが、現場に出ると色がとっさに出せないもどかしさがありました。特にプライムの多色ボールペンは見た目重視で、ノブ自体に色がついていないので、視認性も悪いです。そこで現場で使いやすそうな多色ボールペンとしてジェットストリーム新3色ボールペンを手に入れ、2日ほど実際に使ってみました。

ジェットストリームプライム2+1のノブ 色が確認しにくい

ジェットストリーム新3色ボールペンの最大の特徴は黒リフィルを通常のノック式と同じように扱える点です。また、「赤・青インクはこれまでと同じスライドノックですが、新機構によりどのインク色が繰り出された状態でも、色の繰り出しと解除が可能です。」(三菱鉛筆ウェブサイト*1より引用)

グリップはラバー素材でできており、直径は約12 mmです。

少し太いと感じますが、実は細くて使いやすいと感じているジェットストリーム2+1よりも細いです。縦方向に6本、浅い溝があります。機能性はそれほどないと思いますが、見た目が単調にならなくていいと思います。

クリップは細めの樹脂と板バネの複合でできています。

樹脂でしなやかさを出しつつ、板バネでしっかりとした弾性と強度を持たせるという優れた構造だと思います。

中心部を中抜きした構造のクリップは最近のuniによくみられるモチーフで統一感があります。また、異素材である樹脂と金属の組み合わせを見せることで、機能を明示しているのもいいと思います。

従来の3色ボールペンとは外観がかなり変わって見えます。

上は従来のジェットストリーム3色ボールペン、下はSXE3

1年以上、新3色ボールペンを買わなかった理由は外観がカッコよくないと感じていたからです。改めて実物を手にしてみて、その違和感の大元はノックボタンの細さにあるのではないかと思いました。軸自体はそれほど変なデザインではありません。また、私はジェットストリームのアシンメトリーなグリップがあまり好きじゃないので今のグリップの方が好きです。

ノックボタンが細くなったのはデザインというよりも、機能的な制限が大きかったんだと思います。

ただ、見慣れないものには違和感があるだけで、見慣れてくるとそれほど変とも感じなくなりました。少なくとも機能的な問題はありません。

筆記時のリフィルのガタつきは普通のレベルです。多色ボールペンはその構造上、リフィルが必ずノブの反対側の口金に強く当たっています。ノブができるだけ上になるように筆記すればガタつきは感じなくなります。この性質を知っていれば、むしろ、どこにリフィルが当たっているかわからないペンよりも扱いやすいです。

このボールペンの黒にはインク量が70%増えているSXR-ML-07というリフィルが採用されています。リフィル外径は従来のものと同じですが、樹脂自体の肉厚を薄くすることで内径を確保し、充填するインクを増量しているようです。

SXR-ML-07は従来のSXR-80と互換性がありますが、価格は143円です。SXR-80は88円ですので、88 x 1.7 ≒ 150円と計算すれば若干割安に感じます。しかしながら、実売ベースだとSXR-80が64円に対し、SXR-ML-07は 128円です(ヨドバシドットコム)。この場合、SXR-ML-07の価格が倍なので、筆記距離ベースでの価格メリットはありません。

SXE3は黒を多用することを前提に設計された多色ボールペンですから、黒リフィルのインク量を増やす工夫をしたのはいい点です。もちろん、赤や青のインクも増やせるとは思いますが、インクの鮮度を保つという意味では使用頻度の低いインクは大容量である必要はないのかもしれません。

 

 

連絡はこちらから