インクジェットプリンター EPSON PX-201

気になっていたPX-201をやっぱり買ってしまった。1万5000円もしないモノなので値下がりしてもそれほど後悔することはないだろうし、近々普通紙印刷の必要性があるのでポイントが高めに設定されている今買ってしまおうと思ったのだ。ポイント込みではあるが、kakaku.comの最安値よりも安い値段で買うことができたのでそれほど悪い値段ではなかっただろう。
エプソンのプリンターを買うのはかなり久々だ。
今回購入のポイントは
1 ドキュメント用として使ってきたPIXUS 850iのノズル詰まりがおきやすくなったのでその代替品が必要
2 場所を選ばない無線で使いたい
3 比較的印刷が早いこと
以上、3点だ。
PX-201は4色インクで全色顔料系のPX-Vインクが実装されている。写真を印刷するわけではないのでインクの色数は少ない方がよい。また、光沢紙への印刷も想定していないので普通紙印刷に強い顔料系つよインクの方が好ましい。
また、実売12500〜15000円程度だが無線印刷機能が内蔵されている。無線ユニットを単体で買うと1万円以上するのでかなりお得感がある。

家にはMacとWin vista機があるのだが、セッティングはプリンタとMacをLANケーブルで直接繋いで行った。無線の設定方法は数種類から選べるが、自分が持っている無線LANルーターは古いのでマニュアルでのセッティングを行った。とはいっても、セッティングは簡単で、インストーラーが言う通りにセッティングを進めて行けばよい。一度ネットワークの設定を行えば、Winの方はさらに簡単で、インストーラーでドライバ等をインストールしちょいちょいとやればセッティングも終わる。
無線印刷はかなりいいと思った。当たり前だけど、電源があるところならプリンタを自由に置くことができるというのはかなり開放感が味わえると思った。


印刷の具合だが、よくも悪くもないと言ったところ。
850iの標準とPX-201の標準の出力を比較するとむしろ850iの方が滑らかに感じる。しかし、発色はPX-201の方がよい。設定を変えるとだいぶきれいに印刷できるが、速度がだいぶ落ちる。用途はホームページの出力や配布物の印刷がメインとなるので画質をよくする必要性はないだろう。


書いておかなくてはならないのは、PX-201は音がちょっとでかい。ヘッドが動く音はそれほどでもないのだが、用紙をプリンタに入れる時のメカニカルな音がガチャガチャガチャとかなりうるさい。静音設定等はできない。
さらにちょっと残念なのは自動電源on-offがないことだ。850iは印刷を実行すると自動で電源が入り、一定時間が経過すると自動で電源が落ちるように設定できるため、電源ボタンを扱うことがない。この方式に慣れているだけに、いちいち電源を入れなくてはならないのはちょっとめんどくさい。


試しに印刷物を水で濡らしてみた。850iの出力も一瞬でにじむようなことはないが、徐々にカラー部分がぼやけてくるのがわかった。PX-201の印刷はほとんど印字に変化が見られなかった。この辺はさすが全色顔料のアドバンテージだと思う。


家にあったマット用紙に写真を印刷してみた。思ったよりもいい感じに印刷できたがやはり近くで見るとグラデーションにドットが目立つようだ。ただし、がっかりするほどの画質ではないので、わかって使うならフォトプリンタとしても十分用をなすだろう。とはいえ、ある程度の画質を求めるならば、別途フォトプリンタは準備した方が良さそうだ。


PX-201は単機能プリンタなので、スキャナ機能はないし、メディアを直接差し込んだり、CDを印刷したりすることもできない。しかし、上で述べた1,2,3に魅力を感じるならばPX-201はかなりお得だと思う。特に2の無線印刷はおすすめだ。


多少普通紙印刷のパフォーマンスを落としてもいいならば、何でもできる最新の複合機を買うのがいいだろう。しかし、PX-201でドキュメント印刷をし、カラリオミーのようなコンパクトフォトプリンタで写真を印刷するという組み合わせも魅力的だと思う。スキャナはあれば便利かもしれないが、ホントに使うことがあるか一度考え直してみるといいかもしれない。最近はデジカメの性能がよくなってきているので、自分の場合、デジカメでの複写で間に合ってしまう。スキャナを使うのは年に数回、ほんとにきれいに書類を保存しておきたい場合だけだ。

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