Pentel Ain 0.7 2B, 0.9 2B

Pentel Ainの0.7 2Bと0.9 2Bを買ってきました。

芯径が0.5の場合、普通に筆記する時にはHBくらいが好きです。筆記感はBとか2Bの方がいいですが、柔らかい芯は頻繁にノックをするのが煩わしいのでHBくらいが筆記線の濃さと使い勝手のバランスがいいと考えているからです。

クルトガダイブやオレンズネロ、オレンズATのような自動芯出し機構のあるシャープペンシルなら濃い芯でも問題ないと思います。ただし、芯の交換頻度は上がってしまうので、その辺のバランスを取るならやはり0.5はHBかせいぜいBくらいがバランスがいいんだと思います。もちろん、メモのような少ししか書かないし、しっかりとした筆跡で残って欲しいというような用途もあるでしょうから0.5だから必ずBかHBを使わないといけないってことはありません。そういう意味では用途に応じて同じペンを複数本持つ意味はありますし、その場合には芯硬度が表示できるいわゆる製図用シャープペンシルは便利だと思います。

ただ、0.7とか0.9になると芯が減りにくいので濃い芯でも問題ありません。芯が太い分、芯にかかる応力が減るので濃いくらいがバランスがいいです。

芯の太さをアップで比較してみましょう。

こうやってみると0.9の太さが際立ちます。

0.5と0.9は芯の太さは2倍も変わりません。しかしながら、芯の単位長さあたりの体積は直径の2乗の比になります。つまり、0.5と0.9では一本あたりの芯の体積が3.24倍も異なります(芯の実際の太さはJISで規定されたもので考えていません)。

もちろん、筆記される線は単純に考えると0.9の方が1.8倍太いので3倍長く筆記できるわけではありません。同じ線の濃さで筆記できたと考えれば、0.9 / 0.5 = 1.8倍長く書けることになります。

違う方向から考えると、何も考えずに同じ力で筆記をした場合、筆跡の濃度は1 / 1.8 = 0.55(55%)になると考えられます。そういう点から考えても、太い芯の場合、しっかりとした線を書こうとすれば濃い芯を使った方がいいことになります。この場合、減りが早いので1.8倍も書けないのかもしれません。

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