ラジコンの部品を整理するのに使っていたプラスチックの容器がちょうど万年筆のインクカートリッジを入れておくのによさそうでしたので、実際に入れてみました。
メーカーは「リングスター」で、おそらく釣り具箱の一種で、型番的にはDM-1430が一番近いですが、採寸してみると若干わたしの手持ちのものが小さいです。DM-1430は発売が2014年になっているので、若干設計が変わっているのかもしれません。わたしがこれを買ったのは20年近く前ですが、材質的には全く問題がありません。このシリーズは品質や耐久性が高く、なかなかいいと思います。特にヒンジ部分が樹脂の屈曲を利用したタイプではなく、フタは別パーツとなっており、開閉がスムーズです。また、底面はオスメスの突起が付いており、底面同士を合わせて固定することができますので、表裏から出し入れするような道具箱にすることも可能です。
LAMYのカートリッジも2本出てきたのですが、LAMYのカートリッジは入りませんでした。そこで先日のトトメス (id:artaxerxes)さんの言葉を思い出しました。
Monblanc のペンは EF、Pelikan のペンは Fなのですが、今まで PILOT を基準とした時に両方共 限りなくFM ~ M だった線幅が、F レベルに納まりました。
黒を分ける~万 年筆インク - デジタルとアナログの狭間で
そこで、SafariとAionにもう一度純正インクを入れてみることにしました。
早速、万年筆を洗い、簡単に乾かして、インクを入れてみました。最初はインクフローが渋いでした。しかしこれは洗浄直後に時々あることで、しばらく放置してインクをなじませるとフローが安定することがあります。ちゃんと乾かしていないことが原因なのかもしれません。一晩寝かして筆記してみたところ、安定して筆記することができるようになりました。
そこで改めて筆記線を確認してみると、だいぶ線が細くなっていることが確認できました。ちなみに純正インクの前はパイロットの色彩雫を入れていました。筆跡はこんな感じです。
↑上から使用インクは以下の通りです。
- LAMY Safari(EF): LAMY純正
- LAMY Aion(M): LAMY純正
- LAMY Safari(M): Pelikan 4001 royal blue
- Pelikan M400(EF): Pelikan 4001 royal blue
- PILOT Vortex(M): PILOT色彩雫(紺碧)
- PILOT PRERA(F): PILOT色彩雫(月夜)
- PILOT Capless(F): PILOTブルーブラック(カートリッジインキ)
特にLAMYのMニブの筆跡が明らかに細くなりました。
筆圧を抜いてサラサラっと書くと、Safari(EF)はPRERA(F)と同じくらいの細さかなという感じです。
↓上がPRERA(F)、下がLAMY Safari(EF)
紙との相性もあると思いますが、PILOTのインクは滲みやすいので筆記後に明らかに線が太くなります。実際、筆記直後にルーペで確認してみるとインクが乾くまで少しずつ滲むのが観察できます。
ちなみに、インクフローが安定していないときの比較になりますが、参考までにLAMY Safari(EF)に色彩雫(月夜)とLAMY純正のブルーブラックを入れた時の筆跡を示します。
これからはLAMYの万年筆にはLAMYのインクを使ってみようかと思います。