ゴールドの限定ケリーは何種類かありますが、P1035-XNAは去年発売された透明軸のケリーです。透明軸のケリーといえば、以前、東海地方限定のケリーを紹介しました。この時のケリーはシルバーでしたので、この透明ゴールドのケリーは兄貴分?です。
前回購入した東海地方限定のケリーのカラーラインナップはシルバー、ターコイズブルー、プレミアムレッドでしたが、このゴールドリミテッドにはダークブルー、ダークボルドーがラインナップされています。ダークブルーとダークボルドーもまだ売っていますが、それほど惹かれる色ではなかったので買いませんでした。
それにしてもこのケリーは美しいです。
ケリーはキャップ式のシャープペンシルですので、キャップを外して逆側にポストすると、このような姿になります。
(芯が出過ぎ・・・)
ピッカピカです!
文房具を特に収集しようという気は無いのですが、この手のペンは買っても使う気はありません。保存用引き出しに直行し、時々取り出してニヤニヤする用です。
個人的にはこの透明の内部のバネがグネッと曲がっているのがいまいちだなぁと思うのですが、流石にこれを真っ直ぐに縮めるためにはちょっと工夫が必要そうです。
細部を見てみましょう。
シルバーもきれいでしたが、ゴールドは格別です。
このギザギザの部分もしっかりゴールドです。
ちなみに、価格は3000円(税抜)です。1000円足らずで買えるシャーペンが色が違うってだけで3倍の価格がするわけですが、全然勿体無いとか思いません。
シルバーのケリーと並べてみましょう。
いい!
手持ちのケリーがこれで6本になりました。
一番上のはCraft Design Technologyのケリーです。CDTケリーはギザギザの部分が通常のケリーと異なり、真田紐のパターンになっています。個人的にはCDTが一番カッコいいと思います。
CDTケリーは時々使いますが、基本は一番下のケリーしか使いません。
買って割とすぐに会社の椅子の餌食になり、一箇所凹んでいます。その当時はケリーのキャップは軟弱なのかなと思っていたのですが、実際は結構丈夫です。また、塗装や樹脂の質も良く、きれいです。
ケリーはシャープペンシルとしての完成度も高いです。部品を見てください。
芯を入れるパイプは金属で、ノック部分のキャップも重量感(0.3 g)のある金属で非常にしっかりとした設計です。
キャップはカチッとした感触でパチッとハマります。重量は約21 gで程よい重量感があります。重心はペン先から65 mmくらいのところにあり、ちょうどいいです。また、中心部にあるギザギザの部品だけで4.7 gもあり、重心付近に重量が集中している感じがします。これだけ好条件が整っていて書き心地が悪いわけがありません。
キャップをしたままでノックできますし、消しゴムもちゃんとキャップをした状態で使うことができます。つまり、キャップに消しゴムを固定するユニットが埋め込まれています。
なんでこんなにこだわれるんだってくらいこだわりが詰まっています。ぺんてるのシャープペンシルに対する執念を感じます。
口金は細く絞り込まれており、紙面の見通しがよく、ガイドパイプは2 mmなので製図用シャープペンシルほど気を使う必要がありません。
手にしてこれほど所有欲を満たされるシャープペンシルは少ないです。一見、古風で個性的でちんちくりんなシャープペンシルですが、道具としての頂点がここにはあります。
驚きなのはこれが1971年から形を変えずに販売され続けていることです。
ゴールドリミテッドは、まだ楽天で手にはりいます。私はオフィスベンダーで買いました。