前回の記事でKSモデルの沈み込み量が0.225 mmであることを書きました。
今日は別の方法で沈み込み量を計測しました。
まず、計測に用いた図を示しておきます。
- 芯を折って、先端を直角にそろえます(新しい芯を使えば折る必要はないと思います)。
- 適当に芯を繰り出します。
- 芯に定規などの平らなものをできるだけ垂直に押し付けます。(図2)
- その状態をキープしながら、口金をゆっくりと緩め、口金の先端が定規に当たるようにします。
- 静かに定規を離すと、口金の先端から芯が出てきます。この時、出てきた芯の長さがクルトガのストローク量になります(図1)。念の為、その状態で何度か定規を芯に当て、クルトガエンジンが動作することを確認し、繰出量が正しいことを確かめます。
- 続いて図1をGIMPに読み込み、芯の直径に相当する部分Aと飛び出し量Bの長さを計測します。
- 芯の太さはJIS規格の値を用います。0.5の芯は0.55-0.58とされているので中央の0.565を芯の太さとします。
結果ですが、A = 128 px、B = 49 pxでした。比を用いて飛び出し量を計算すると、0.216 mmであることがわかりました。昨日求めた0.225 mmとよく一致する結果となりました。
計測誤差などを加味し、設計という観点から考えると、実際の沈み込み量はやはり0.2 mmなんじゃないかと思います。