マップカメラ オリンパス E-620 レポート

記事
ぽんハウスで知ったウェブページ。
ちょうどこの前の土曜日に家電店でE-620を触ってきたばかりだ。カメラの外観だけで言えば、現時点で最も理想的なカメラに近いと思えた。大きさや重量感、質感が何ともしっくりくる感じ。
記事を見て、ラフモノクロームもそんなに悪くはないかもしれないと思った。このモードはE-30にもあるモードだ。一見良さそうに見えるが、ちょっとねらいすぎの感が拭えないなと感じていた。もう少し粒状感を抑えた方がリアルな感じになるとは思うが、これはこれで悪くないかもしれない。とはいえ、これを受け入れるかどうかは微妙なところだ。
オリンパスのアートフィルターはおもしろい機能だと思うのだが、ちょっと押しつけがましいとも感じる。せめて効果の度合いくらいはいじれるようにして欲しいものだ。理想的には効果をいくつかの要素にわけ、それぞれのパラメーター毎に度合いを設定できる方がいい。
そういえば、その昔、キヤノンのEOS-100QDというカメラを使っていたのだが、このカメラにはバーコード入力装置が付いていた。小冊子に様々な撮影シーンが作例とともに列記してあってその脇にバーコードが書いてある。それをバーコードリーダーで読み取り、カメラに転送すると、作例と同じような写真が撮れるよというものだったと思う。それ自体はほとんど使ったことはないのだが、アートフィルターのことを考えていたら、ふとこのことを思い出した。
つまりはこういうことだ。例えば、アートフィルター作成ソフトであらかじめ自分好みのアートフィルターを作成し、それをカメラに転送しておけば、そのアートフィルターが撮影時に適用されるというものだ。アートフィルターはただのフィルター処理ではなく、逆光時の補正の度合いなど比較的動的な判断も含まれると楽しい。とどのつまり、アートフィルターってのはレタッチのバッチ処理をカメラ内部で適用するだけのことなんだから(もしくはもう少し気の利いた処理はしているかもしれない)、技術的には不可能ではないはずだと思うのだがどうだろう。アートフィルターをカメラ内部に10個くらい記憶しておければ、よりいい。もしくはアートフィルタファイルをメディアの特定のディレクトリに入れておけばそこをカメラで参照していくつでもアートフィルターを携帯できる、なんてことくらいはできてもいいかもしれない。もっといえば、作成したアートフィルターのパラメーターはカメラで修正できてもいいだろうし、アートフィルターそのものをカメラで作成&保存できてもいいだろう。今時、どうせやるならそのくらいはできてもいいようなものだが、どうだろうか。
まぁ、あまり行き過ぎると、画像処理エンジンをユーザーに作らせろってことになるが、それはそれでおもしろい。考え方としたら、メーカーが提供するのは画像処理エンジン作成要素とツールそしてその標準完成品だ。ユーザーはそれぞれのスキルに応じて画像エンジン作成ツールでエンジン開発ができるというわけだ。場合によっては画像エンジンのシェアウェアやフリーウェアというのが出てくるかもしれない。
こういうことが自由にできてこそ、デジタルカメラがデジタルである価値が出てくるというものだ。いつまでもアナログ時代の方法論を引きずっているようでは、デジタルカメラの未来は暗い。

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