OKB48総選挙という企画に応募してみようと思う。OKB48というのはお気に入りボールペン48の略らしい。
まずは、選抜に残っているかは別として、自分のエントリーを決めてみよう。
会社に放置してあるペンとかもあるので全部じゃないけど、今、手元にあるやつでそこそこ気に入っているのは以下の20本だ。自分としてはパイロットのダウンフォースもエントリーしたかったんだけど、どうも失くしてしまっているんだよなぁ・・・。
さて、左から順にリスト化しておく。
- Pentel .e-ball
- PILOT TIMELINE
- PILOT Dr. Grip G-spec
- Tombow Air Press
- LAMY al-star
- uni POWER TANK 0.7
- Pentel ENERGEL 0.5
- uni uni-ball Signo 0.38
- Tombow ZOOM707 Limited Edition
- PARKER Jotter
- BIC 4 Limited
- BIC 4
- uni Jetstream 0.5
- PILOT SUPER KNOCK
- uni Jetstream 0.38
- PILOT Dr. Grip 4+1
- PILOT OPT
- uni uni-ball Signo RT1 0.5
- uni uni-ball Signo RT1 0.38
- OHTO vi-vic
いわゆる旧油性タイプが13本と圧倒的に多い。次に多いのはゲルボールペンで4本(所有しているのはゲルが一番多くて、サラサの色をいっぱい揃えているので20本くらいはは転がっている)。新油性は3本だ。新油性も0.7とかは外しておいた。0.5や0.38の旧油性ボールペンはペン先がそれほどすべらないのでそれほど嫌いじゃない。ちなみに、気になってるけどまだ買ってないボールペンもたくさんあるので、このチョイスはあくまでも今の時点で自分が買ったものの中で、というだけに過ぎない。
最大5本ということになると、泣く泣く落とすペンも出てくるが、次の5本をチョイスした。
- uni uni-ball Signo(キャップ式)0.38
- Pentel ENERGEL 0.5
- PILOT SUPER KNOCK
- uni Jetstream 0.5
- PARKER Jotter
以上の5本だ。順位は順不同。どれもそれぞれ特徴が違うので順位を付けるのは難しい。
1.uni uni-ball Signo (キャップ式)0.38
書き味でいえばこれがダントツ。書き心地は万年筆に勝るとも劣らないスムーズさ。筆圧無しで濃い筆跡で筆記できるのはこれだけだ。
2.Pentel ENERGEL 0.5
ノック式のゲルボールペンは一般的にバネがボールを押すような構造になっている。
ペンの先から針金が出てきた | お客様相談室 | 三菱鉛筆株式会社
ゲルボールペンは水性ボールペンの一種と考えられ、乾きに弱いからペン先にボールを押し当ててインクの渇きを抑えているのだ。そのため若干押し当てないとボールがスムーズに回らずインクが出てこない。このほんのちょっとの差が気になりだすと気になる。1のキャップ式のシグノが筆圧無しでもインクがスムーズに出てくるのは、キャップ式ゆえにこの構造がないからだ。
ぺんてるのエナージェルはノック式にも関わらずこのバネ構造がない。そのためペン先を紙に押し付けることなく筆記が可能だ。キャップ式シグノほどではないが、非常に書きやすい。ノック式なのでとっさの筆記にも対応できる。
とはいえ、しばらく使わずに放置しているとペン先のインクが乾くのか、書けなくなったりする。また、エナージェルは口金とリフィルの隙間が狭く、精度がいい。
3.PILOT SUPER KNOCK
パイロットの(旧)油性インクは基本的に書き心地がいい。スーパーノックはラバーグリップがなく、ボールペンとしてはミニマムな構成だ。しかし、ちゃんとクリップもあるし、口金の精度も高い。グリップは樹脂のギザギザ成形が施してあるため滑りにくい。鉛筆を想起させる六角形の軸もスマートで嫌みがない。これ以上引いても足してもこの感じにはならないだろう。究極に無駄をそぎ落とした質実剛健ボールペン。ボールペンはスーパーノックに始まりスーパーノックに終わる(?)。
4.uni Jetstream 0.5
はじめてジェットストリームを使った時の感動は今も忘れない。一時期はリフィルを一気に10本買うなど、惚れに惚れていた。今更、旧油性を使うなんてダサいとすら思っていた。しかしある日、ペン先の滑りやすさに疲れを感じるようになった。旧油性ボールペンやゲルボールペン、万年筆の方が指先が楽だと気が付いたのだ。しかし、それでもジェットストリームの書き味は捨てるに忍びない。もしかしたら、ボール径を小さくしたら摩擦抵抗が増えて、不自然な滑りは減るかもしれないと思い、0.5と0.38のジェットストリームを試してみることにした。狙いは当たりで、0.7ほどの滑りがなく、その上、新油性の筆跡の鮮やかさも兼ね備えていた。ノック式ゲルのような変な間のようなものがなく、ダイレクトな筆記感は気持ちがいい。0.38はちょっと細すぎるので、ここでは0.5をチョイスした。
5.PARKER Jotter
ジョッター、アルスターは最近手に入れたボールペンでどちらもそれぞれにいい。書くという機能だけなら100円ボールペンで充分。むしろ、100円ショップの10本100円のボールペンでいい。しかし、道具というのは機能だけがあればいいというわけではない。買うに至った経緯、買うときの体験、そのボールペンの持つ歴史、作り手の思い、デザインや手にした時の感触、そういう人や官能的な部分が大切だ。
この枠だとジョッター、アルスター、ZOMM707、TIMELINEあたりが候補に挙げられるがTIMELINEは先端がカチャカチャいうのがどうも好きになれない。ZOOM707は相当好きだが、道具としてちょっと個性が立ちすぎている。アルスターは歴史あるモダンデザインがきれいで、使い勝手もよく考えられている。優等生で隙がない。一方、ジョッターは古き良きものづくりの雰囲気を色濃く残している。小さく細身のペンを手にし、おもむろにノックするとかん高いノック音が響く。なめらかなクインクフローインクは筆圧によって様々な表情を見せてくれる。少し抵抗のある筆記感はペン先の走りを程よく制御してくれる。今の技術だけでこのペンを作ってもこの良さは出ないと思う。ジョッターは決して高級な筆記具ではない。長い歴史だけが醸し出せる風格が漂ういいペンだと思う。一本で3500メートルも書ける大容量リフィルも魅力の一つだ。どれか一本選べと言われたら、迷わずジョッターを選ぶ。