浜松市のブングボックスに行ってきました。
ブングボックスは浜松市にある万年筆の専門店です。表参道にも店舗があるようです。
店内には万年筆やインクがたくさんありました。オリジナルのインクや万年筆も多くそろえており、楽しいです。
国産の万年筆に加え、カヴェコやTWSBIの品ぞろえも豊富です。近所だったら隅々から買ってしまいそう・・・。
今日の狙いはTWSBI ECOのスタブ1.1。あえて事前に在庫などは聞きませんでした。旅先で実際に店舗に行って、一期一会の出会いを楽しみたかったからです。
お店の人がいろいろと万年筆やインクを紹介してくれました。コーヒーも出してくれ、すごく落ち着いた雰囲気の中、万年筆談義を楽しみました。
ラッキーなことに今日はプレミアム文房具デーということで、10%オフだったので、インクも買うことにしました。一番人気の「初恋」も魅力的でしたが、店舗限定のサンクチュアリブルーをお勧めされました。試筆したところ、ブルーブラックに緑が混ざっていて、月夜に似ていますが、月夜よりも色が濃い目です。好みの色だったのと、店舗限定ということでこれに決めました。
TWSBI ECOのスタブ1.1は試筆して買いました。サンプルとして出してあったBがかなり滑らかで魅力的だったのですが、初志貫徹でスタブにしました。ちなみに、Bといってもそれほど太くなく、問題なく一般筆記に使えると思いました。Bもそのうち欲しいです。
帰るときに少し雨が降っていました。空を見上げていると、「傘をお貸ししましょうか」と店員が中から声を掛けてくれました。こういう購入体験は思い出として万年筆とともに残ります。
これが戦利品です。
カヴェコスポーツ用のコンバーターも買いました。これはまた後日紹介します。
じゃーん。
スタブの色はクリア、ブラック、ホワイトがありました。ブラックが思ったよりも格好良かったので迷ったのですが、欲しかったクリアにしました。TWSBIおなじみの分解ツールとシリコーングリースがちゃんと入っています。
DIAMOND580の半額くらいの万年筆です。ところどころにコストダウンっぽい感じはありますが安っぽさはそれほど感じません。一番の大きな違いは、ペン先がネジで取り外せるタイプじゃないことでしょう。とはいえ、ネジで取り外せる万年筆がむしろ少数派ですが。
ところで、スタブというニブは上の写真のようなものです。ペン先がスパっと切ったように平らなのがわかるでしょうか。パイロットプレラのカリグラフィーが同じような形状です。普通の万年筆のペン先にはイリドスミンのような硬度の高いイリジウム合金が溶接されていますが、スタブにはそういう材料は溶接されていません。プレラも同じです。耐摩耗性が気になるところですが、どうなんでしょうか。
ペンの大きさは普通です。プラチナのセンチュリーと比較してみます。
書き比べてみましたが、わたしとしてはキャップを付けないほうが書きやすいと感じました。
続いてインク。
ハイヒールのようなちょっとおもしろい形の瓶に入っています。
さっそくこのインクを入れて書いてみました。
筆記感はすごく滑らかで、インクフローも豊富です。プレラのカリグラフィよりも筆記角度がシビアじゃないようで、特に意識しなくても普通に使えます。
太い線はインクの濃淡を楽しめます。
線の太さはこんな感じ。A罫で普通に漢字も書けます。
縦と横の線の違いはこんな感じです。
TWSBI ECO STUB 1.1は筆記線が太く、インクフローがよく、非常に滑らかで書きやすいです。これは一本持っていても損のない万年筆です。
下のECO Tはキャップやグリップの形などが少し違います。
昨日の浜松の空。