集英社国語辞典

新明解国語辞典や岩波国語辞典、明鏡国語辞典ほどメジャーではないと思いますが、一際分厚い見た目とオレンジ色の色鮮やかなカバーが目立つ辞書があります。集英社国語辞典です。

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何よりこの見た目が抜群にいいです。

小型辞典にしては2160ページというページの多さと収録語数が9万5千項目と多いです。帯にもあるように国語辞典、漢字辞典、百科事典の3つの要素が1冊に!とあるように、ちょっと欲張った辞書なのです。私は一箇所に物や情報が集積している状態が好きなので、このような辞書はどうしても気になります。

また、イラストも豊富です。普通の辞書にはイグアナくらいは載っていますが、この辞書にはイグアノドンがイラスト付きで解説されています。

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小型辞書では普通取り上げられない固有名詞もたくさん取り上げられており、プチ広辞苑的に使えます。

実はこの辞書を買うのは少し悩みました。というのも、現在の第三版が発行されたのが2012年と9年も前なんですね。第一版から第二版が7年、第二版から第三版が12年の間が空いていることから、9年というのはいかにも中途半端です。とはいえ、3年待てるかといえば待てません。最悪、すぐに出ても買い足せばいいという気軽さで買いました。

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辞書の箱とカバーはすぐに取り外したほうが間違いなくいいですが、この辞書のカバーは割とぴったり作ってあって、よれないのでこのまま使おうかと思います。

表紙や背表紙のロゴも型押しの箔印刷になっていて、いい感じです。

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まだ気になる国語辞典はありますが、ひとまずこれくらいあればしばらく楽しめそうです。

最初に使う率の高い国語辞典は岩波国語辞典です。岩波国語辞典は語釈をできるだけ多く分けずに本質的な意味で説明しようとしているのでさっと意味を理解するのにいいです。他の辞書よりも少し縦長で手にフィットしやすいので引きやすいです。

例えば、多義語の場合は明鏡が圧倒的に見やすいです。例えば、辞書を「ひく」の「ひく」ですが、明鏡だと下の写真のように赤い線で区切られていて非常に見やすいです。写真には写っていませんが、最後の最後に辞書をひくという意味が書いてあります。

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一方、集英社国語辞典の場合、こんな感じです。

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さらに次のページに続きがありますが、なかなか見にくいです。

意味としてはどちらも語釈の後半に載ってます。

ちなみに、集英社国語辞典「ひく」の11に風邪を「ひく」の用例がありますが、体内に取り込む。身に及ぶ。と書いてあります。明鏡にはひきこむと書いてあって、明鏡の方が「ひく」ニュアンスが出てるかなと思います。

 

 

 

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