偽善エコロジー

最近うさんくさいなぁとずっと思っているのが、紙やプラスチック、家電、車の各種リサイクル、地球温暖化による弊害、バイオエタノール、生分解性プラスチック、カーボンニュートラル、エコロジー等々だ。これらの言葉をメディアで目にしない日はない程だが…

生物と無生物のあいだ 福岡伸一

生物と無生物のあいだという本を読んだ。福岡伸一氏は第一線の生物学者なのだが、文章がうまい。この本は専門書ではないので、必要以上に専門的な記述をしていないのは当たり前なのだが、科学者が素人向けに控えめに書きましたというレベルの本ではない。非…

WEB本の雑誌

大学の頃、椎名誠が好きで、椎名誠が編集長をしているという「本の雑誌」という雑誌をずっと購読していた。一時的にいろいろ忙しくて本をゆっくりと読む習慣がなくなっていたので、自然と本の雑誌も読まなくなった。読まなくなった理由の一つは本の雑誌が置…

パパ・ユーア クレイジー

サローヤンのパパ・ユーア クレイジーを読んだ。訳は伊丹十三だ。 まず始めに特徴的なのは伊丹十三の訳し方だ。あえて人称代名詞を略さずに訳したのだそうだ。そのため、次のような文章が存在することになる。「僕の父は僕の母に、彼女が僕と僕の父を彼女の…

悪役レスラーは笑う 森達也

さっきNHKの「私のこだわり人物伝」という番組をたまたま見ていたら、おもしろそうな本が紹介されていた。紹介していたのは本の作者 森達也で本の名前は「悪役レスラーは笑う」だ。第二次世界大戦直後に活躍した悪役プロレスラー グレート東郷の話だ。グレー…

思考の補助線 茂木健一郎

茂木健一郎の思考の補助線を読んでみた。正確に言うと、1/5くらい読んだ。 おれの読解力がないのもあるのだろうが、正直、何を言いたいのかわからなかった。いい事が書いてあるのだろうけれど、構成の仕方が自分に合わなかった。ペラペラとめくりながら拾い…

超バカの壁 養老孟司

養老孟司の本は一度読んでみたいなと思いつつもまだ一冊も読んだことがなかった。で、偶然出会ったのが「超バカの壁」という本だ。「バカの壁」という本が数年前に話題になっていたが、それから派生したシリーズの一冊らしい。 この手の本は考え方のヒントが…

中国行きのスロウ・ボート 村上春樹

ここ最近はあまり本を読む時間がなかったのだが、合間を縫ってチビチビ読んでいた「中国行きのスロウ・ボート」を読み終えた。 大学時代、村上春樹の小説の空気感が好きで一通り読んだ。でも、ここ最近は読んだことがなかった。中国行きのスロウ・ボートは自…

こころの処方箋 河合隼雄

こころの処方箋という本を読んでみた。この本に書かれてあることは、うんうん、そうそうと納得いくことが多い。筆者の言葉を借りると、この本には常識が書いてあるのだそうだ。だからこそ納得のいくことが多いのだろうが、それが心地いいのだ。日常、いろん…

板谷バカ三代 ゲッツ板谷

これほどまでにバカバカしくおもしろい本に出あったことがない。 初代バアさんの特徴は、古くなったパンストを帽子にしている大正生まれで、趣味はふりかけ作り。 二代目ケンちゃんの特徴は、気が遠くなるほどマジメで、年齢のわりには体力(特に腕力)があ…

蹴りたい背中 綿矢りさ

斎藤孝の「上機嫌の作法」に綿矢りさの「蹴りたい背中」が取り上げられていた。先日の出張帰りに広島駅にある古本屋を覗いてみたら、ハードカバーの蹴りたい背中が315円で売っていたので買ってみた。昨日、今日で読んでみた。 ものすごく感動するとかそうい…

読書力、上機嫌の作法

斎藤孝の本を続けて読んでみた。 最近は小説はあまり読まなくなったが、読書はぼちぼちしている。これといって読むテーマは意識していないが、おもしろい本を読むとやっぱり読書ってのはした方がいいなと思う。優れた人がじっくり考え抜いた文章とじっくりと…

情報は1冊のノートにまとめなさい

「情報は1冊のノートにまとめなさい」という本を読んでみた。 100円ノートに情報をひたすら書きまくり、パソコンで索引を作り、検索できるようにしておくという手法を解説している本だ。パラパラッと一気に読める。 この本のやり方を100%忠実にコピーし…

情報は1冊のノートにまとめなさい2

今日から試験的に本で読んだ方法を自分なりにアレンジして練習している。 メモの方はなんとかなりそうだが、スケジュール管理をこの方法でやるのがちょっとまだ抵抗がある。 スケジュールはもう2年以上もほぼ日手帳一本でやっているので、日程以外の情報も…

科学者・技術者のための 英語論文の書き方

科学者・技術者のための英語論文の書き方―国際的に通用する論文を書く秘訣作者: ロバート・M.ルイス,エバン・R.ホイットビー,ナンシー・L.ホイットビー,Robert M. Lewis,Evan R. Whitby,Nancy L. Whitby出版社/メーカー: 東京化学同人発売日: 2004/01メディ…

理科系の作文技術

自分は小説家でも評論家でもないが、仕事上で文章を書くことは多い。様々な実験報告書や論文なども書いてきた。作文するときの自分なりのルールみたいなものはある。これまでいろいろ指導を受け、多少は文章らしきものは書けるようになったが、系統立てて学…

風邪の効用

風邪の効用 (ちくま文庫)作者: 野口晴哉出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2003/02メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 90回この商品を含むブログ (142件) を見る数学の本とRの本を手にした後、書店内を物色していたら、ちくま文庫の所でおもしろそうな本を…

思考の整理学

思考の整理学 (ちくま文庫)作者: 外山滋比古出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1986/04/24メディア: 文庫購入: 91人 クリック: 844回この商品を含むブログ (727件) を見る帰省のとき駅で時間つぶしするのに買った本がこの思考の整理学だ。20年以上前の本ら…

ファーブル昆虫記

now and thenで紹介されているファーブル昆虫記、なんか魅力的だな。まず、本のデザインがそそる。ファーブル昆虫記は小学生の頃、図書館で読んだような気がするが、それ以来あまり接したことはなかったな。あぁ、フンコロガシの話なら何となく覚えてるな!…

暇つぶしに「だれかのことを強く思ってみたかった」(角田光代、佐内正史、集英社文庫)を買ってみた。佐内正史の写真がいっぱい載っていたからだ。佐内正史のモノクロ写真(カラーも少しある)と角田光代の文章がシンクロナイズしている。過剰な演出のない佐内正…

爆発道祖神

「三色ボールペンで読む日本語」を二回読み、三色ボールペン読書法を本格的に実践している。 まだ本格的に始めてから少ししか経っていないけど、結構いいかも。 仕事で多くの資料やら論文やらを読むんだけど、三色ボールペンで読むと理解度が全然違う気がす…

もう3、4ヶ月前だけど川崎市民ミュージアムに「時代を切り開くまなざし -木村伊兵衛写真賞の30年- 1975-2005」を見に行ったときに売店で買った本。仏壇におはぎ作者: 武田花出版社/メーカー: 角川春樹事務所発売日: 2004/05メディア: 単行本 クリック: 8回…

お知らせ

森山大道の「新宿」はamazonでは後在庫が2冊みたいです。新宿作者: 森山大道出版社/メーカー: 月曜社発売日: 2002/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (18件) を見る

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