カヴェコのリリプットが欲しいと考えていたのですが、よくよく考えてみると、トラベラーズカンパニーのブラス万年筆というのがあることを思い出しました。
大きさと重量を比較してみます。
収納時長さ(mm) | 筆記時長さ(mm) | 太さ(mm) | 重量(g) | |
リリプット | 97 | 126 | 9.5(軸)、10(キャップ) | 25 |
ブラス万年筆 | 102 | 143(実測) | 11 | 28 |
ブラス万年筆が一回り大きい感じです。
価格は約半額の4800円です。クリップもついています。
また、キャップがねじ式ではなく、スライド式なので、素早く筆記するのに便利そうです。
そういうわけで買ってきました。
インクはとりあえず純正のブルーブラックを揃えました。ターコイズのクラフトノートはトラベラーズファクトリーでしか手に入らないので、予備として一冊買っておきました。
収納時の様子です。
キラキラして小さくていいですね。ブラスは使ううちに表面に酸化膜ができ、変色してきます。ところで、なくしてしまったブラスペンシルですが、ブラス万年筆と同じタイミングでクリップ部分が変更された改良バージョンが出ていますね。
ペン先。
ドイツ製のスチールニブです。大きさ的にはカクノくらいでしょうか。
ペンポイント側の様子。
ペンポイントは細字Fのみです。イリジウムの形状はすごくきれいです。
ばらすとこんな感じ。
黒のカートリッジが一本入っています。クリップも外そうと思えば外せます。
筆記時の様子はこんな感じになります。
先ほどのスペック表にも書きましたが、実測で約143 mmです。短さは全く感じません。
キャップの取り外しには、カチッとした感触があります。インナーキャップも実装されているのでインクの乾きも問題ないでしょう。筆記状態にするにはキャップを尻軸にさします。キャップの内側には薄い金属板が4枚、少しひずんだ状態で取り付けてあります。バネの力で筆記体部分が抑えられるので、キャップは適度な力で固定されています。
ブルーブラックの純正インクを取り付けて、さっそく筆記してみます。
細字ですが、国産Mよりも少し細いくらいです。
ペンバランスは若干リアヘビーです。ツルツルの金属なので、グリップ感も悪くないです。軸が細いので好みは分かれるかと思います。
おどろくべきはペン先のスムーズさです。手持ちの鉄ペンでナンバーワンといっても言い過ぎじゃないくらいです。擦れ感がほぼ感じられません。公式ブログでは、程よいしなやかさがあると説明されていますが、しなり感はあまりないです。ただ、ペン先が滑らかなのと、ペン重量があるので筆記感はスムーズでしなやかな感じはします。
ペン先の感想具合を調べてみました。
試しに20分ほど放置したところ、書き出しは若干カスレが出たものの、すぐに筆記は可能でした。このくらいの特性なら、実用上問題ないと思います。インクの特性によってもこの特性は変わるかと思います。
クリップがしっかりしているので、トラベラーズノートの革カバーに直接固定することができますが、根っこまで差し込もうとすると、ちょっと無理を感じるかもしれません。
そこで内側のノートの表紙に固定してみました。
クリップがペンの端まであるので、ペンはほとんど隠れます。
トラベラーズノートとの2ショット。
現時点で開封後数時間が経過しましたが、若干曇りが出てきました。
ペン先は慎重に扱わないといけませんが、ペン自体はガンガンと使ってあげようと思っています。これからが楽しみです。