昨日、今日と本通りの多山文具で開催されたパイロットのペンクリニックに行ってきました。
ドクターは去年と同じ土田さんでした。土田さんに調整してもらったカスタムヘリテイジ912ウェーバリーが調子がいいと伝えると、調整出荷したことを覚えてくれていました。
今日調整してもらったのはこの二本。
実は去年も診てもらいました。これまでも数回、ペンクリニックで診てもらっています。基本的には最初から大きな不具合はないのですが、少しだけ気になる部分が残っている感じです。
M400は左から右に線を引くときに少しザラつきがあります。そにことを伝えると、数分研磨を繰り返してくれました。基本的に問題はないし、いいペン先ですとのこと。確認してみると気になるざらつきは消えていました。
プロフィット21は全体的にもう少し滑らかに仕上げて欲しいと伝えました。ペン先が開き気味なのでそれを直したのと、元の形を残しながら研磨しておきましたとのこと。ペン先が広がるような荒い扱いをした覚えはないのですが、21金なのでヘタリが出やすいのかもしれないと言われました。こちらは劇的に変わりました。まるでパイロットかのような滑らかさです。
いろんなペン先の万年筆が試筆できるようになっていたので、一通り書かせてもらいました。キャップレスのM, EFが気になりました。エラボーは割といいかなと思いましたが、フォルカンはやはりあまり好きじゃありませんでした。なめらか感はあるので、人によってはすごいと思うかもしれません。実際になめらかです。こういうのが好きな人にとってはたまらないでしょう。でも、わたしとしては、フワフワしててペン先が沈み込む感じがして、疲れやすく感じます。
続いて筆圧測定をしてもらいました。初体験です。
結果はこちら。
あまり意識せず普通に書きました。
一番意外だったのが、筆圧が思ったより低かったこと。79グラムから122グラムでした。
筆記角度は57度。これはほぼ予想通りで、以前、シャープペンシルの芯の削れた角度から推測した角度が約60度でした。万年筆の時は少し寝かせ気味になるので、58度は妥当でしょう。内側に39度というのはどうなのかよくわかりません、聞いてくればよかったです。ただ、心当たりがあるのは、#3776のMで書く時、時々、自分が思ったよりも外側に寝かさないと書き出しのインクが出にくいと感じることがあります。内側に寝かせすぎってことなんだと思います。
Z型かH型ってことで、ソフト系のペン先が合っているという診断でした。個人的には普通のMかFが好みです。
モノを通じて、人と人がコミュニケーションできるペンクリニックは好きです。もっと多く企画してくれたら、買うきっかけになると思うし、安心して万年筆を買うことができるようになると思います。定例化すれば、その日にペンを買おうと思い機会は間違いなく増えると思います。急に知っても、数万円クラスのペンはなかなか買おうってところまでは行きにくいでしょう。でも、高いペンほど、調整できる専門家がいるところで買えたらなぁと思いますね。
きれいなカタログをもらったので、これからじっくり見てみます。